クリスマスの約束2009のセトリと、ざっくりとした内容と、私の勝手な感想を書きたいと思います。
参考 その他の年の「クリスマスの約束」については↓にまとめております。
目次
9回目の放送「クリスマスの約束2009」はたくさんのアーティスト達と歌い倒した『22’50”』
クリスマスの約束2009は、これまでとかなり趣向を変えて、「大勢のアーティストの曲をメドレーでつないでみんなで一緒に歌う」という内容で、本番の演奏の前に、メイキング映像がVTRで流されました。
最初は、無謀な挑戦だと後ろ向きだったアーティストたちでしたが、最後には小田さんを中心にして、34人ものアーティストたちが一つにまとまっていました。
「自分が目立とう!」みたいな、そういった感情は封印され、本当に足並みを揃えた合同作業。1つにまとまって素晴らしい演奏を披露されていました。
クリスマスの約束2009セトリ
この年はニット帽なしで、ピアノでスタート!
風のように
(小田和正)
小田さんのソロはこの1曲だけでした。
2009年8月に、小田さんがアーティストたちに向けて、手紙を書くシーンを撮影したVTRが流れます。(今回はPCで作っていました)
真夏の日差しが痛かった8月。小田さんはたくさんのアーティストに向けて手紙を書くことから始めました。
『前略 突然のことでお許しください。お願いの手紙です。ずっと考えていました。大勢のアーティストが一堂に会して、一気に歌いたい歌を全員で歌ったらどうなんだろう?参加してくれるアーティスト自身の曲を一曲ずつ、1コーラスを目途に、一気に通して歌い倒す。それが、どうしたんだ?と言われても、はなはだ無責任ですが、返せるような確かな答えはありません。何かが伝わるかも、などとも言いません。でももし、おもしろそうじゃん、付き合ってもいいよと、膝を軽くポンと叩いて同意してくれるようなら、参加していただけないだろうか、というお願いです。大義名分はありません。どんなところへ辿り付けるのか、それだけです。ご返事お待ちしております。小田和正』
大勢のアーティストが集い、そのアーティストの曲を全員で歌う。小田さんが考えていた、この無謀ともいえる挑戦。
2001年の第一回目の「クリスマスの約束」で、7人のアーティストに手紙を書いて出演を依頼したけど断られ、ひとりぼっちでステージで歌った時の様子を編集したVTRが流れます。
果たして今回、小田さんの想いは、アーティストたちの心に届いてくれるのでしょうか?
ステージが映り、最初のMC。
いよいよ、今年のクリスマスの約束です。今年やろうとしたクリスマスの約束は、自分一人で準備するのは難しい。そう考えて、何人かのアーティストと小委員会を結成しました。結成しましたと言っても、みんなとっても忙しいのに、僕が一方的にお願いしたのです。何度も集まってもらい、この企画が果たして本当に実現できるか、とにかく、いっぱい話をして、メールを交換して、という日々が続きました。で、夏を迎えるころ、夏を迎える頃、ようやく決行しよう!という事になりました。そんな訳で、この小委員会がなければ今年のクリスマスの約束の実現はなかったと思うのであります。その小委員会の中からこの3人を呼びたいと思います。
- スターダストレビューの根本要さん
- スキマスイッチの大橋卓弥君
- いきものがかりの吉岡聖恵ちゃん
がステージに登場します。
3人がとても緊張しているという話を聞いて
人が緊張してると、すごく楽しいんだよね
「意地悪ですからね、基本的に小田和正は!」と笑いながら要さん
この4人での演奏は、当初1曲だけの予定だったのが、本番の2日前に、小田さんが突然、もう1曲増やすことを決めて譜面を渡されたそうで、譜面に強くない3人は本当に大変だった!と要さんがぼやいていました。お疲れさまでした!
きよしこの夜
難しそうなハモりでした。
「ぼく、今歌ったから言わしてもらいますけど、僕、意外と、高い方が得意なんです、僕、一番低いんです!こんな(低いパートの)声、出したことないんです!」と大橋さん
楽しいだろ?(いじわるそうに)
(苦笑いしながら)楽しい…
演奏がうまく行ったようでご満悦の4人さん。
じゃあ、やりますか!いい感じだねぇ(と、ピックを口にくわえて準備を始めて、今にも始めそうな感じの小田さん)
小田さん、いきなり始めるのやめてくださいよ、本当、気が付くと始めてますからね、この人は!ちゃんとこっち見て、「行くよ」って顔してくださいよ~
クリスマス・イブ
(山下達郎)
22’50”のメイキングVTR
そして、いよいよメインイベントです。前からやってみたかったこと。今年のクリスマスの約束は思い切ってそれをやることにしました。でもそれは、さらに多くの人たちを巻き込んでいくことになります。それではこれまでの経過をまとめたのでそれを見てください。
「大勢のアーティストが集まりその曲を一気に歌い倒す」という企画を実現させるために、小委員会メンバーの要さん、スキマスイッチのお二人を合わせた4人で話し合う様子がVTRが流れます。
集まったアーティストひとりひとりが責任をもって歌い切る!という趣旨が説明されます。
今回に関しては、みんなでやったよな~みたいな辿り着き方をしたいなって。それをみんなで、その曲を歌うと結構、ワクワクする…
しかし、小田さんの頭にあるイメージが、他の3人にいまいち伝わらないまま、やり取りが続きます。
俺が一番期待しているのは、リードボーカルという人たちの集まりが、どれだけすごいかっていう、それが一本、音楽的な軸だよな。
どんな風に歌うか、どんな選曲をするかなど、4人の意見がぶつかり合います。そこにいきものがかりの3人が合流し、もう一度小田さんは想いを伝えますが、企画自体を揺るがすような意見まで出てきます。
「1コーラスずつね、続けて歌うということが、果たしてその曲を作った人を称えるっていることに繋がるのかどうかな?って言うのがちょっとあったんですね。歌う人の立場で言うと、歌うってことがすごい意味を持つことになると思うんですけど…」と、いきものがかりの水野さん
そこを突かれるとね…
結局、意見がまとまらないまま、この日の小委員会は解散となります。
(カメラに向かって)挫折しそうです!
そして日を改めた8月末。リハーサルスタジオにアーティストが集まります。広瀬香美さんや一青窈さん、キマグレン、スタレビメンバーの姿もあります。
そこで小田さんは決意を伝えます。
実際に声を出してやってみようということで、これは、気持ちを強く持っていないと、いつでも挫折が襲ってくる企画だから、それでつまんないならやめようというのが大前提にありまして…
とりあえずみんなで声を合わせてみようという感じで、歌い始めます。小田さんも手探りの状態です。そして仮のメドレーが出来上がり、聴いてみます。
といういう訳で、へへへへ、思ったよりずっと良かったので、なかなか勝算があるなと。という事で引き続き追求したいと思いますので、皆さん引き続きよろしくお願い致します。
別の日に、この仮メドレーを小委員会のメンバーに聴かせると、またまた厳しい意見が飛び交います。
みんなで歌う感じって言うのが、少ない気がしたんですよ。(要さん)
長く聴くのに、耐えられるかな?って言うのは感じましたね。(水野さん)
本当に全員が全員で歌ってしまうと、個性は消えますよね…(スキマの真太君)
基本的には、全部を全員で歌うっていうのではなく、部分部分で2人とか3人の部分もあっていいかなって…(小田さん)
要さんがソロになった時や、広瀬(香美)さんがソロになった時の方が、かっこいいんですよね。みんなで歌っているところよりも。そうなると、何でみんなで歌うかっていう意味があんまりよくわからなくなってくるっていう…全部の曲を殺してしまう気がしますね、1人、2人とか、少人数だったら、その人なりの解釈で歌うって言うのは伝わると思うんですけど、それ以外は一辺倒の棒になっちゃう気がするんですよね、細かいニュアンスもなければ…(スキマの大橋君)
おれは、20人で歌っても、ただの棒にならないっていう、そういうものを描いてるんだね
本番の日までにクオリティを上げるだけの、物理的な時間もないと思います。やっぱり、自分たち全員で責任を取るって言った以上は、僕はかっこよくないことをしたくないんですよね。
なるほど。本当に厳しい意見が出て、なかなか意見がまとまりません。小田さんが頭を抱えている様子も映ったりして…。この日も答えが見つからずに終わりました。
若いアーティストから、様々な意見を浴びて、めちゃめちゃしょんぼりしてました。
簡単なことではなかったんだ…(しょんぼり)
本番まで2か月。意見がまだまとまらず、方向性が曖昧なまま、リハーサルが再開されます。清水翔太さんやJUJUの姿が!
JUJUはこの日が小田さんと初対面だったみたいです。
JUJUさんって言えばいいの?
「さん」は結構です。
財津和夫さん、山本潤子さん、フミヤさんやマーチンさん、AIさん、平原綾香さん、松たか子さんなど、大物アーティストが続々とリハーサルに登場。
曲をアレンジしたり、アーティストたちとリハーサルが続く中で、別の日にはTBSスタッフとの打ち合わせ。小田さん大忙しです。
ここでも「何のために、やるんだ」というのをうまくやらないと…という、厳しい意見がでてきます。それに対して小田さんは「アーティストが誰も出ないなら番組にならない!」などと厳しいことを言われた2001の時の話を持ち出しながら議論をします。
もちろん勝算、大事だけど、それがないと何となく乗れないっていう雰囲気になると、ちょっと感覚が違うんだなっていう…それは最初から分かってたことだからね。君が今不安に思っているようなことは!
「小田さん、何か勘違いされてますけど、議論しすぎて、何か、今、僕に対して、お前までそんなこと言うのかーみたいになってません?」と阿部プロデューサー
歌う方は、今、まとまって、何となく面白いものができそうだとみんなが見えてきているときだから、制作側の人間がそこで「見えない」というのは、本当は逆だと思うんだよな。お前らの方が俺らより見えて…こっから何か、見てておかしくないと思うんだよ。「こっから何が見えるんですか?」って聞かれるのは・・・言葉にしたくないことがとっても多いんだよな。俺にも確信があるわけじゃないけど、言葉にするもんじゃないところのもので何かを越えて行こうとしている企画だと思うんだよな。
小田さんご自身もどういう結果になるか確信がなくて、模索しながら進んでいる中、TV局側はそれが視聴者に受け入れられるか?という現実的な視点で考えるのでしょうし…大変そうです。
これは誰も結果が読めない、一種の”賭け”のような企画だったみたいですね。
本番まで1ヶ月を切った11月にはバンドを入れての本格的なリハーサルが始まり、おなじみの佐藤竹善さん、そして、クリスタルケイさんの姿もあります。
結団式でのアーティストのインタビューシーン
最終リハーサルの後、結団式という名の食事会が催されます。
個人個人の才能で、チームプレイが出来上がることはすごくいい意味があると思いますし、極端に言えば、どんな曲でもよかったのかもしれないなって。(松たか子さん)
企画として、ちゃんとしたものになるかっていう確信が持てなかったんですけど、でも、回を重ねる毎にそれがまとまって行ったので、結果的に今は、すごく楽しみでどんな感じになるかワクワクしますけど。(スキマスイッチの常田真太君)
やっぱり、みんな、さくっとこんなことが出来るはずないんですよね、絶対。だけど、一緒にリハをやったりとか、そうやって、ねえ…多分本番は、もう…相当感動するだろうなとは思いますね。(AIさん)
食事会の終盤に、小田さんから曲のタイトルが発表されます。
22’50”(22分50秒)
曲の長さをそのままタイトルにしてました。
最初は、そんなバカげたことできないだろうって思ってたんですけど、実際こう、アーティストの方が集まって来て、で歌ってみると、こういう事を小田さんは想像してたのかなって言う風に思えるくらい、現実的なことだったんですよね。とにかく、歌うってことに関して、生業にしている人たちの声の塊を、今回しっかりと聞いてもらえたら、多分、何か受け取ってもらえるんじゃないかって。(いきものがかり水野君)
僕らが感じている22’50”と、お客さんが感じている22’50”は多分違うと思うんですよね。普通に考えたら、とてつもなく長いと思います。でも、このメンバーだったらすごくいい奇跡が起こるような気がしますね。(スキマスイッチ大橋君)
初めて聞いた時は、無謀だなと思いましたね。もう、夢で出てきましたね、最後はメロディが。みんなが集まって、30分近いメドレーを心ひとつにして歌うっていうこの瞬間が今年の音楽の神様がくれたプレゼントなのかなと。というような形でね、聴いてる人に伝わればいいなと思いましたね。(鈴木雅之さん)
本番前夜の小田さんのインタビューシーン
もちろん最初は、みんな何にも台本も無いところで始まっていたのが、いつの間にか勝手にそれぞれが、物語を作り始めたんだな。本番に向かって、見えてなかったその物語が、それぞれ、多分見えてきて、その最後の完結に向かって、みんなそれぞれが物語を完成させてくんだなーっていう、それは俺は予想してなかったんだけど。でも明日、お客さんがいるからね!お客さんの中にもいきなりストーリーが生まれるはずだから、それが相乗的にどうなるか、ていうのは、まあ…楽しみだね。
8月の手紙から始まった今年のクリスマスの約束。決して平らではなく、長く険しい道のりでした。でも、険しかったらこそ、今、この時が。さあ、誰も経験したことのない物語の、開演です。
22’50”
- この日のこと(番組開始当初のテーマソング)
を全員で歌うところから始まります。
そして、” 聞かせて君の歌を その声で あの歌を~ ” のあとに、トップバッターの藤井フミヤさんがトコトコと前に出てきて、曲が(佐橋さんのギターで)「TRUE LOVE」に変わり、”振り返る~と いつも君が 笑ってくれた~” とフミヤさん歌い出して、他のアーティストがハモをやるのです。歌い終わる頃に、次のアーティスト(要さん)がトコトコと出てきて、ハイタッチをして交代します。
こんな感じのメドレーで次々とアーティストにバトンを渡して、22分50秒を歌い切るのです。
- TRUE LOVE
(藤井フミヤ)
- 今夜だけきっと
(スターダスト☆レビュー)
- ロマンスの神様
(広瀬香美)
- 明日がくるなら
(JUJU)
- 明日、春が来たら
(松たか子)
- 友達の詩
(中村 中)
- La La La
(佐藤竹善/シングライクトーキング)
- 恋におちたら
(クリスタル ケイ)
- Story
(AI)
- 夢で逢えたら
(鈴木雅之)
- ハナミズキ
(一青 窈)
- 翼をください
(山本潤子/赤い鳥)
- HOME
(清水翔太)
- YES-YES-YES
(小田和正/オフコース)
- LIFE
(キマグレン)
- 虹
(アクアタイムズ)
- 全力少年
(スキマスイッチ)
- Jupiter
(平原綾香)
- 涙そうそう
(夏川りみ)
- 青春の影
(財津和夫/チューリップ)
- 帰りたくなったよ
(いきものがかり)
演奏が終わった瞬間、大きな歓声に包まれ、アーティスト同士がハイタッチしたり、抱き合ったり、アーティストたちが大興奮!
長い長い拍手が止まりません。
小田さんはあまりの感激に言葉が詰まって出てこないという感じです。
どーもありがとう!
ええ…もう……言葉を失います!
いやー驚いたね~
それでも拍手は止まりません。小田さんの目に涙がキラリ。
ますます大きくなった拍手はぜんぜん止まりません。
アーティストみんなに前に出てきてもらって、バラバラな感じで、カーテンコールみたいな?感じの振り。終わった後のことは想定してなかったって感じですね。
ど-も ありがとう!
僕が、一生の中で聞く、一番長い、拍手だったと思います。どーもありがとう!
みんなが、寄ってたかって僕をイジメましたが、エヘヘへ、本当にやってよかったと思います。いろいろ言葉にして語りたいですけど、言葉にすると何か全部こぼれて行っちゃいそうな気がするので、ぐっと我慢して、何も言わずにおきます。
歌を終えてのアーティストの一言
CM明け。みんな一言ぐらいしゃべりたいことがあるだろうと、アーティストたちに振ります。
まずは要さんから。
小委員会で最初から小田さんに毒づいてしまいましたけど、「そりゃ無理だろう」という話から始まりましたけど、今まで味わったことのない感動を貰ったような気がします、小田さんありがとう。(深めのおじぎ)
そして要さんの司会で、指名されたアーティストが一言ずつメッセージを伝えます。
小田さんを一番イジメていた!?スキマスイッチ大橋さん
イジメてるなんてとんでもないですよ!この企画は全員が責任感を持って、ひとりひとりが同じ気持ちでやっていくんだ、というのを聞いて、僕は自分の意見をはっきり言おうと思って、いろいろ言ったところもありました。(アーティストたちから笑い)本番で歌った今の歌、この感動は本当に味わったことがないですし、これから先これを味わえることがないんじゃないかと思うくらい、本当に気持ちよくて、本当に涙が出てきました。小田さんが言ってたのは、これだったんだ…って、すごくわかりました。
JUJUさん
かれこれ、学校を卒業しまして、もう何十年ぐらい経つと思いますが、久しぶりに怖い先生の授業に宿題をしていかないことがどれだけ怖いかという事を思い出しました。でも、宿題っていいなって思えたし、歌をやって来てよかったって、今日、本当に…混ぜていただいて思いました。素敵な一日をありがとうございました。
一番のムードメーカーだったらしい、AIさん
もう本当に楽しくて、今回参加出来て嬉しかった、感動で泣きそうな部分がいっぱいありすぎて、こらえていかないと…ていうのが大変だったんですけど、みんなにパワーをもらったんで、来年1年バッチリだと思います。感動をありがとうございました。
アクアタイムズ
僕らは練習参加できない分、移動の車で、みんなで合唱で、5人で、みんなでやってたんで。でも移動の車が、明日からこのメドレーがないと思うと寂しいなって思いますけど、いい経験をさせてもらいました。楽しかったです。ありがとうございました。
スタレビサポートメンバーをされている添田啓二さん
2階の方たちが、トゥルーラブ辺りから徐々に立ち上がっていくのを見て、「ヤベー、俺、あと20曲ぐらい残ってるのに泣きそうだ」と思ってね。やってて、感動しました、素晴らしい1日でした。ありがとうございました。
松たか子さん
参加してよかったです。こういうことをやろうと考える小田さんは、変わった人ですが、悪い人ではないと思います。これ以上の歌は無いと思います。ありがとうございました。
藤井フミヤさん
長年小田さんが夢見ていたその夢に、参加させてもらったことは嬉しく思います。ミュージシャンは役者さんと違って、共同作業があんまりないので、実に身勝手が多いんですけど、こうやって一丸となって、こう一つの物を作り上げられたというのは、まあ日本の音楽業界でもなかなか初めてなんじゃないかっていう、瞬間をみなさんはひっとしたら目の当たりにしたのではないかと思います。
要さんは心配してたけど、「マーチンはすごいああ見えて真面目名だよ」と小田さんに言われた鈴木雅之さん
あ、あ、マイクチェック1、2。こう見えて、ビジュアル的に一番怖がられた鈴木雅之です。本当に小田さん、この頼もしい仲間たちとクリスマスの約束を果たせて、感無量でございます。どうもありがとう。
いきものがかり 水野君
悪名高き、小委員会の一員の水野です。本当にできないんじゃないかなーと思って、勇気を出して、「できないでしょう!」と結構言ってたんですけど。言葉にできないものを超えるとか、想像を超えるとか、そういうことはこういう事なんだよというのを、小田さんにこの機会を通じて教えてもらったような気がします。まだ若い若いと言われているんですけど、まだいろんなことが分かんなくて、迷ったりするんですけど、今回のことですごく光を与えてもらったような気がしました。ありがとうございました。
「自分の同級生のような人がここにいてくれた」と小田さんに紹介された山本潤子さん
今まで体験したことがない、素晴らしいメドレーだと思いました。小田君のアレンジ、大変だったと思いますけど、本当に感動できました。ありがとうございました。
財津和夫さん
若者とこんな密着して、歌ったの久しぶりっていうか、何十年ぶりかもしれないんですけど、ずっと自分の加齢臭ダイジョウブかなと思ってたんですけど。本当、そればっかりが心配でしたけども、ちょっと若者と仲良くなれてよかったです。
いきものがかり 吉岡聖恵ちゃん
こんなにたくさんのアーティストのみなさんと一緒にステージ、一緒に一つ物のものを作って、一緒に1つのことをやり遂げるってことが初めてで。こうやってステージに立ってるみんなの汗が同じ成分でできているっていうか、同じ気持ちできているっていうのが、歌ってて本当に感動してしまいました。本当に”先生”みたいな気持ちで、ずっとハイ!ハイ!っていろんなことを教わってきたんですけど、小田さんのキラッと光る涙が見れて本当に嬉しかったです。ありがとうございました。
最後に要さんが小田さん自身にも一言・・・と振りますが、
さっきも言ったけど、ここ、どうしても語りたいくないなって。とにかく今日は語りたくない…
そして、もう1曲みんなで歌いたい曲があるということで、セット替え、CM。
みんなどうもありがとう。
スポーツの団体戦を戦うように、みんなで歌い倒す、いつかそんなことができないか、音楽が大好きなみんなが集まればきっとできるはず、と、ずっと考えていました。そして今日、それを実現することが出来ました。こうして今日、集まってくれたアーティスト、バンド、そしてストリングスの皆さんのお陰です。練習の時はうまく伝えることができませんでしたけど、心から感謝しております。どうもありがとう。
さて、わがままついでに、もう1曲、しかも僕の曲を、当初の思い通り、ユニゾン、すなわち斉唱で思い切り、歌い倒します。そして、この曲で今年のクリスマスの約束はお終いです。どうもありがとう。
たしかなこと
(小田和正)
皆さん、歌いながら徐々に涙を浮かべていきます。この曲が終わったと同時に、小田さんの目にも涙が…溢れる涙を何度も手で拭っていました。
本当にありがとう!またみんなに会える日を楽しみにしています
拍手の中、涙目で興奮状態のアーティストたちが、抱き合ったりしながら、退場していくシーンが映ります。
ステージ裏、楽屋でのインタビュー
ステージ裏や楽屋でもカメラを向けられ、アーティストたちがインタビューされていました。
藤井フミヤさん
いやー、何か、感動しましたね~。すごい瞬間を一緒に生み出した感じがしました。最高です。ここにいてよかったです。歌えてよかったです。
キマグレン
感動しっぱなしでした!
AIさん、スキマの真太君、キマグレン、小田さんと肩を組んで「オイ、オイ、オイ、オイ…」と飛び上がってました。
松たか子さん
普段なかなかテレビに出ない小田さんが、あえてテレビという場所を選んで、こういう事にチャレンジするのは、相当勇敢なことだと思うので…
山本潤子さん
小田君の涙を見たの、2回目ですけど、やっぱり彼も私たちの想像を絶するぐらいの達成感があると思う。それはお客さんにも伝わってると思います。本当に楽しかったです。
スキマスイッチ
歌っていうものが、こんなにパワーがあるんだって今まで知りませんでした。
JUJU
歌やっててよかったって、人生で一番思った日かも知れない、です。
みんなで乾杯!の映像。
あれから1週間が経ちました。小田さんは参加してくれたアーティストに改めて手紙を書きました。
「アーティストのみんなへ。もう、お願い変更のメールではありません。今、スタジオに入って、放送に向けた、収録の最終MIXをしているところです。何だか、もうずいぶん前のことのように感じます。懸命に歌っている一人一人の声、あの時は気が付かなかったみんなの本当に楽しそうな表情。あらたな感動に襲われ、当日、そしてそれまでのいろいろな想いが、蘇ってきます。本当はステージ上でもっともっとみんなに感謝を言葉にして伝えようと思っていたのですが、全てが終わってからにしよう、きっとその方がいいと思い直しました。今回の企画はみんなに大きなリスクを負わせることになるものでした。にもかかわらず、快く参加してくれたみんなの優しさには、ただただ感謝するばかりでした。でも忙しい中、リハに来て、さらに予習に復習に、ずいぶん時間を取られてしまってる訳で、こんなことやってもらって本当に良かったんだろうかと申し訳なく思う毎日でした。きっと、こんな面倒なこと引き受けるんじゃなかったと思っているんだろうとみんなの表情を見ていましたが、難しい…と言いながらも、楽しそうに取り組んでくれているのを見てダイジョウブかも・・と少しだけホッとしたりしていました。僕らの演奏は予想した遥か先へと着地しました。もしかしたら、まだ着地していないのかもしれません。観客の拍手はまだ今も続いているような気がするのです。あんなことが起こるんですね。今、あの日のことは奇跡に近いことだったのかもしれないと思っています。音楽にはまだ隠されていることがたくさんあるのかもしれません。今年のクリスマスの約束は間違いなく、僕の望んでいた通り、アーティストみんなで作ったクリスマスの約束2009になりました。すごい、22’50″でした。また会える日まで。小田より。」
皆さんはアーティストたちが気持ちを繋ぎ、心を一つにして歌った22’50”。長いと思いましたか?それとも短いと思いましたか?歌い終えた時、なぜみんな笑顔なのに、涙が止まらなかったのでしょうか。それが小田さんが伝えたかったこと。歌の持つ力強さ、そして優しさです。全てを終えた時、小田さんは何も語りませんでした。言葉にしなくても、ちゃんと伝わっていたのです。アーティストにもそして、テレビの前のみなさんにも。さあ、来年、小田さんはどんなクリスマスプレゼントを届けてくれるのでしょうか。どんな時も、歌はあなたのそばにいてくれます。
最後に再びステージのシーンが映ります。
どーもありがと~また会おうぜ~!!
おしまい!
いや~すごかった~
本当にすごかった。22’50″。全然長く感じませんでした。
力のあるアーティストたちの声、素晴らしかったです。
小田さんのソロが少なそうで嫌だな…って最初は思ったけど、そんな気持ちを吹っ飛ばしてくれた演奏でした。何より、お小田さんの幸せそうなお顔をみれただけで、私も幸せな気持ちになりました。
この放送当時に小田さんのファンで居たかったなぁ~、なんてどうにもならないことを考えたりもしましたが・・・
とにかく遅ればせながら感動しました。感動をありがとうございました。