クリスマスの約束2010のセトリと、ざっくりとした内容と、私の勝手な感想を書きたいと思います。
参考 その他の年の「クリスマスの約束」については↓にまとめております。
目次
10回目の放送「クリスマスの約束2010」は『ライブハウスクリスマスの約束』
クリスマスの約束2010は、大勢のアーティストで『22’50”』を熱唱した前年とは打って変わって、少人数だけで、ライブハウスをイメージしたこじんまりとした会場で収録された、クリスマスの約束でした。
会場は小田さんの故郷である、横浜の赤レンガ倉庫。昨年のクリスマスの約束2009で『22’50”』を歌い上げたメンバーの一部に、沖縄から2名(MONGOL800のキヨサクさんとKiroroの千春ちゃん)が交じりました。
ゲストは、
クリスマスの約束2010セトリ
今年のゲストは9人。
- 根本 要さん(スターダスト レビュー)
- スキマスイッチのお二人
- 山本潤子さん
- 松たか子さん
- JUJUさん
- 清水翔太君
- 玉城千春さん(Kiroro)
- キヨサクさん(MONGOL800)
小田さんと、スキマの大橋君と、要さんが前に3人並んで座ってギター。スキマの真太君が端の方でピアノやキーボード。
その他の皆さんは後ろの席に、一列に並んで座っています。
まずは、小田さん&ゲストの10人で一緒に歌います。
Today
MC
どーも!と言う訳で、今年は『ライブハウス クリスマスの約束』。そんな感じで、ここ横浜から楽しい素敵なひと時をお届けしたい、そんな風に思っているのであります!
横浜は小田さんが生まれ育った街。今年はどんなクリスマスの約束になるのでしょうか。お帰りなさい、小田さん。(斉藤由貴さんのナレーション)
トップバッターはJUJUさん。緊張されていました。
まずはJUJUさんがメインボーカルで、他の方がコーラスをされます。曲によってメインボーカルが入れ替わり、前の3人はギターをしたりしなかったり…と言う感じで、全ての曲が歌われます。
Hello, Again ~昔からある場所~
(my little lover)
2曲目に入る前に、小田さんが大橋君に対して、「音楽をやるようになったきっかけになったアーティストは?」と質問し、スキマスイッチはお二人とも、ミスチル、スピッツ、槇原敬之さんなど、邦楽のヒットチャートの上の方に出てくる人たちの曲を聴いていたのだとか。
その会話の延長で、清水翔太さんにも同じ質問をしたら、TMレボリューションさんでした。
空も飛べるはず
(スピッツ)
大橋君がギターしながらメインボーカル。
タイトルを言わずにかっこよく歌い始めたのに、大橋君のギターの弦が切れて歌いなおし。すぐにどの曲かわからないようにわざわざイントロを変えたりと工夫を凝らしたそうで、大橋くん、残念そうでした…
次のゲスト、小田さんと40年来のお付き合いである山本潤子さんのご紹介の時には、「最近明るくなった」とか、「自分からしゃべるタイプではなかったのに(意見を)言うようになった」など、潤子さんに対するイメージが変化したのだとか。
すると大橋君がリハーサルの時のお二人の様子を話してくれました。
僕ら、リハーサルやってる時の小田さんと潤子さんのやり取りがものすごく面白くて、僕らでは絶対に言えない会話をしているというか…小田さんが例えば潤子さんに、ちょっと席をこっちに移動してよっていったら、潤子さん「何で?」って言うじゃないですか?(潤子さん、恥ずかしそうに大笑い)僕らは小田さんに対して、「何で?」とはもちろん言えないですし、「はい」と移動するしかない訳ですよ。「何で?」と言えるこの関係というか、すごいというか。(大橋君)
すごい!絆。やっぱりね、ちゃんと(真太君)
いろんな人にお会いしますけど、「小田君」と呼んでるのは潤子さんだけですからね~(要さん)
ああ、そうだね、学生の時に会ったからね
しょうがないですね、これ、ね。
潤ちゃんの曲をやりますが、もちろんとってもいい曲なんですけど、この曲には僕なりの思い出がありまして。この曲が大ヒットしてる時に、学園の仕事がいっぱいあったんですね、(潤子さんが)ハイファイセットの時ね。そいで、僕らがハイファイの前座を、10校近くやったんだよ。
ほ~
で、あるとき、仙川の白百合女子大かなんかでやった時に、やっぱり俺たちが前座をやって、そしたら、その時に生まれて初めて、アンコールされたのよ。で、俺ら、普通にどーもーって楽屋戻ったら、サワサワサワサワ聞こえてて、そしたら潤ちゃんの旦那の山本ってのが、「小田、アンコールやで、行ってこいや」と関西の弁で。行くっていってもねぇ、アンコールなんてされたことないから、わかんねーんだ。でもせっかく言ってくれてるから、行って…それがすごく思い出に残ってますよね。もうすっかり忘れてると思いますが…(と潤子さんを指さし、潤子さん、ごめんなさいという感じで頭を下げます)
当時って、アンコールの風潮って無いんですか?
人気のある人は、アンコール来るんだよ。その時初めてアンコールが来たってことよ!
人気出てきたってことですか?
チョットね(笑)
じゃあ、やりましょう。
生まれて初めてアンコールされて、幸せな気分に浸っている時に、流れてきた曲だったのですね。きっと。
冷たい雨(ハイ・ファイ・セット)
要さんのギターソロもかっこいいです。
そのまま続けてもう1曲。
ラブ・ストーリーは突然に(小田和正)
次は要さんが選曲した曲。
要さんはラジオで音楽を聴いていて、オフコースや赤い鳥を聴いて、コーラスというものに出会ったそうですが、同じように影響を受けた「ガロ」の曲を選ばれたようです。
本来は、今回歌う「美しすぎて」がA面だったのに、いつの間にか『学生街の喫茶店』の方がA面に入れ替わったという経緯をご紹介されていました。
美しすぎて(ガロ)
Kiroroの千春ちゃんの番です。
さて、千春ちゃんですけど。もう、クリスマスの約束としては初期のことから、Kiroroいいよねって、声を掛けようとするたびに、お腹おっきい…(笑)しかも、代わりばんこにね~大きくなるからね、だからどうにも攻めようがないという(笑)今回も本当はKiroroって言ったんだけど…綾乃ちゃんが…
相方が3人目を身ごもっています!(玉城千春さん)
歌、歌ってなかったの?
そうですね、歌ってなくて、はい。結婚してから歌を聞くのも嫌!っていう時期もあって…
それはなんで?
結婚前に、ちょっと喉を傷めたりして、歌うのが怖くて。で、結婚して沖縄に行くと、もう聴くのも苦しくて…そういう時期がありましたね。
そっから、まただんだんだんだん回復して…
そうですね、子育てをしながらちょっとずつ…
歌いたくなった?
去年のこの番組を見て、もう更に、歌いたいな~、あそこにいたい!っていう想いが、あふれ出てきて…TVとか東京とかで活動してなかったんですけど、お話を頂いた時に、出たいなって。リハーサルとかなかなか参加できなかったんだけど、ぜひ参加したいなって思ったんですけど…やっぱり怖かったですね。やっぱり、皆さんの雰囲気って出来上がっているので、去年の雰囲気っていうか…息が出来なかったです、最初リハーサル行った時…苦しくて、スタジオを飛び出しました。私。でも、スタジオ入った時、みんなさんがキラキラしてて、何か、羨ましくって、音楽、羨ましいって…今でも羨ましいです。ここにいるのが恥ずかしいです、何て言うか、もうスミマセーンって感じで…もうホントスミマセン…(パチパチ)
話もう少ししてから歌ってもらうけどさ、びっくりしたよね、みんなね、(ほかのゲストのみなさん、ウンウンと頷く)素敵で。『長い間』って曲がありますけど、あれ、何年ぐらい前ですか?
作ったのは15年くらい前ですね。高校3年。
そのカセットがね、うちの事務所に来て、これ新人がいるんでプロディースって言われて、すごいいい歌だったから、やってみようかなーと思ったら、もう誰かがやって…みたいなね。
それ、デビューの時ですか?(大橋君)
デビュー前ですね
じゃあ、Kiroroプロディースになる可能性があったってことですか?
あったんだけど、へへへへ、まあ、すれ違ったんだな。それじゃ、新しい…どういう気持ちで歌い始めるの?
私も、音楽を聴けなかった時は、人の話も、心に届かなかったんですよ。きっと、世の中、いろんなニュースとかあるけど、そういう人の話というか言葉が、心に響けない心の状態の時に、音楽を聴いて、心を、揉んで、揉んで、前向きに、いいように、人の言葉も心に入るような…そんな音楽を歌って行けたらいいなっていう想いがあります。伝わりましたか?スミマセン日本語下手くそなんです。
未来へ(Kiroro)
長いこと休んでいたとは思えない程、耳に響く響く、圧巻の歌声です。何なんでしょう…自然に涙が出てくる歌声です。
続けて、今度は千春ちゃんが前に出てきて歌います。
長い間(Kiroro)
終わった時、思わずTVの前で拍手してしまいました。ライブで聞いたら鳥肌モンでしょう、これは。素晴らしかったです。小田さんもそうですが、人の心まで響く、そんな声を持っている人は少ないと思うので、これからもどんな状況でも歌い続けて欲しいですね。子育てをしながら活動するって大変でしょうが頑張って欲しい、って思いました!
次は松さんの番になったのですが、そこで、要さんが松さんのことが大好きらしく、JUJUから「私に挨拶する時と松さんに挨拶する時は顔が違いますよ?」って責められてました。
すると今度は小田さんが、松さんが結婚してもう3年になることを聞き出し、
もう、そんな前なんだ?それで、その頃だと思いますが、たまたま一緒に飯食った時に、佐橋ももちろん居たんだと思うけど、「小田さんどんな食べ物が好きなんですか?」なんていうから、「最近は何でもトマトを入れると旨いな」と。カレーとかさあ、トマト入れると旨いじゃん。そしたら、「トマト使った料理上手になったら食事に招待します」とか言ってさ、何にも言ってこないんだ!
3年も経ってるんじゃん。もう忘れてんだろ?
と意外なことで責められ、松さん大笑い
そうですね、じゃあ、今日、最後までうまくできたら、いらしてください!
そして今から歌う曲にまつわるエピソードを話されます。
大阪のイベントに出た時に、(忌野)清志郎さんがシークレットゲストで出たんですけど、私の実の父が昔、音楽をちょっとやっていて、「野バラ咲く路
」という自分で詩曲を書いた曲を清志郎さんがご存じで、で、清志郎さんと一緒にデュエット…共演は1回きりだったんですけど、何か楽しくて、ステージ上でなんか、薔薇とか頂いたりして、そのプロポーズ(!?)受けてたら、人生が違ったんですけど…まあ、そんなこんなでまとまりましたが、その楽しい1回きりの共演は、「野ばら咲く道」を歌って、「500マイル」は歌ってないんですけど、その後、清志郎が訳詞をしたものがあると知って、それがとても素敵で、何回か歌わせてもらっています。
500マイル
(松たか子)
次の曲は、要さんと小田さんがお二人で作った曲という事で、要さんが語ります。話が長いので要約しますと、
- これから歌う曲は、スタレビ25周年の6時間ライブの時に小田さんと要さんと二人で作ったもの(スターダスト★レビュー 25年に一度の大感謝祭ライブ [DVD]
)
- このライブに小田さんはゲストで出演した
- 一緒に行うリハーサルの日の前日に、小田さんが突然現れて、「要、曲書こう」と言い出した
- 既にスケジュールや歌う曲も決まっているタイミングでの突然の話だったため、初めは無理だと言ったが、小田さんが詩を書いてくれていたので、そのまま別室に引っ張っていかれ、小田さんと二人っきりで2時間で曲を書いた
- 小田さんが俺の中に入った感じ。俺のメロディと言うよりも小田メロディという感じ
- すぐにメンバーに聞かせたら、シーンとなって「お前すごい曲作ったな」って言われた
- 自分も家に帰って改めて弾いたらとてもいい曲だった
- 小田さんが「歌ってきた人間だから書ける曲を作ろう」と言ってくれた曲だったので、その詩を見ながら歌っていると涙が出てきてしまうため、当日は絶対に小田さんを見ないようにしていた
- 本番で歌い上げて、ホッとして、小田さんの目を見たら涙があふれてきて、止まらなくなって、初めて15,000人の前で大泣きした。
- 小田さんは、要さんが泣いているのを見て「あー泣いてるな」と思いながらも、何のフォローもせず、自分の番が終わったらさっさと退場した
- 要さんはその後もステージで3分ぐらい泣いていたそう
思い出はうたになった
(スターダスト・レビュー)
続いては清水翔太君の番です。
若い翔太君は、みんなのマスコットだったそうで、リハーサルのたびにびっくりするようなカッコをして来たのだそうです。
1年前かな、駒沢通りに神戸屋っていうパン屋があって、そこレストランになってんだよ。そこへたまたまいったらさぁ、おやじとおふくろと高校3年ぐらいの息子が飯食ってんだよ。それが一切、会話がないわけ!でもそれがとっても変わった家庭には見えなかったんだ、俺には。結局、帰るまでしゃべらない訳。これりゃ、大変だな~子供いるってことは、ま、俺、子供いないから。で、翔太と相対した時に、何か、翔太に嫌われたくないなって思うから、(笑)好かれない場面なの…ね、嫌われないで済むような会話はどこにあるんだろうって。そん時、その神戸屋を想い出しちゃってさあ。
確かに、僕らも最初に小田さんとお会いした時に、小田さんって厳しいってイメージだったんですよ。翔太君には、ちょっと甘い気がします!僕らが息子であれば、孫のような…(大橋君)(会場大笑い)
よく言った!よく言った!(要さん)
そっか…この前な、翔太のライブ観に行ってな、すごいいいよ。もう黄色い声が「翔太~」って。どうだい?
デビューさせてもらう時に、ずっと歌が好きで、とにかく歌を歌うプロになりたいって思って、アーティストになって、まさかそんな風に…ぜんぜん僕、モテたりしなかったので、そんな風に女性から応援してもらったりとか、そんな経験全然なかったので、びっくりした覚えがありますね、デビューしてすぐ。(翔太君)
踊りも踊るんだぜ。踊りうまいんでびっくりしちゃったよ。
歌もすごいですよね~、あの、翔太君はこれから変声期?
(笑)違います…終わりました!もっと、昔、高くて。僕、カラオケでよく、広瀬香美さんの曲を昔歌ってて、しかもキーを4つ上げて歌ってたんですよ。ちっちゃい頃、すごく声高くて。だから声変わりした時は、もう自分はもう歌えないんだってショックでしたね。
今日はね、潤ちゃんとかが優しく包む感じで、いい感じで。それが僕はとっても好きで。皆さんも気に入ってくれるといいのですが。翔太はどうなんだい、潤ちゃんと…
光栄と言うか、自分の書いた曲のコーラス部分とか、こんな素晴らしい皆さんに歌っていただくのは本当嬉しいです。
精いっぱい歌ってください!
はい、頑張ります!
そんな言い方ないでしょうが!(と要さんがツッコミ入れてました)
君が好き(清水翔太)
翔太君、高低差がある難しい曲を、かっこよく歌うの、すごいですね~
スキマスイッチの曲を歌おうということで、これも、みんなで歌えるうたがいいねということで選曲したんですけど、スキマスイッチの曲と言うのはすごく気持ちよく聞けるんだけど、いざ歌ってみるととすごい難しかったりするんですよ。(要さん)
全力少年はさ、大変だったもん、何年も掛ったもん、俺、ちゃんと見に付くまで。
実は、僕らも作った時に、一筋縄ではいかないようにしたところもあるですよ。だから僕もずっとあそこのメロディをお風呂場でずっと口ずさんで自分の中に叩き込んでましたもん、そうじゃないと歌えなかったんですよ。ちっちゃな抵抗というか、簡単に歌われてたまるか!っていう意地があったんでしょうね、当時。
(今日歌う)この曲はもともと、「福耳」といううちの事務所のユニットがあるんですけど、その「福耳」で歌うために書いた曲なので、こういうみんなでわーっと歌うにはすごくぴったりなんじゃないかなと思いますし、比較的簡単…な方だと思いますし。(大橋君)
いやいや、これが簡単だったら、大変なことになるよ…本当に…
やってみますか!
惑星タイマー
(福耳)
2回目ぐらいの、今から9年前のクリスマスの約束で、この歌を歌って…なかなかワイルドな歌で、どんな奴が歌ってんだろうって。その歌ったことがきっかけで、何年か前にめしを食いました。めしを食ったのはいいけど、まあ、もう、無口の極みみたいな…
(キヨサクさんが映ります)
俺もそんなにしゃべるの…親しくなればしゃべるけど、親しくないのにしゃべっている自分ってのは好きじゃなくて…なんか、辛い…っていうかね。で、話題を、やっと見つけた話題を投げかけても、あっという間に、すっと終わっていくって…そういう繰り返しで、非常につらい夕食会だったんですけど。お前覚えてる?
覚えてますよ(キヨサクさん)
あん時ってさ、会話が途切れてるな…とか思ってるの?
思ってません。(笑)
思ってないんだよ、全然平気なんだよ、それが素敵なんだけどもね。
今回のリハーサルでは、キヨサクさんは皆勤賞で参加されてたそうで、歌うパートは最初2曲ぐらいだったはずが、いつの間にか増えて、ほとんどの曲のコーラスを担当されたのだとか。
なのにご自分のこの歌は、少ししかリハーサルがなく、ノリでやっていたと要さんが話していました。
2人で慰めあってたんですよ。俺たちみたいな、ガサツなロッカーは、なかなかこういうキッチリ音楽作る中に馴染めなくて、苦労するな…お互いにって。バンドやってると、いい加減なところいっぱい出てくるんだよね~(要さん)
やっぱり俺は、オリジナルに負けたくないってのがあるんだな。やっぱりオリジナルより劣ったものを本人に歌わせるってのは、はなはだ失礼だっていうのが基本にある…この曲はオリジナルは超ロックで、途中で聴いて、やっぱりこれには勝てねえなって思ったけど、今回のアレンジを信じてね。こいつが気に入ってくれてるかどうかは…
気に入ってますよ、もちろんです。
そういうアレンジでキヨサクの歌をやりたいと思います。思い切って行け!
無茶ぶり…無茶ぶりじゃないですか、あはは
お前、何か言いたいことあったら…
物心ついた時から、クリ約に出たいって思ってたので。(笑)今回、こうやって声かけてくれて嬉しかったし、勉強になったし、歌って、音楽ってやっぱいいなって、改めて、思いました。このメンツで楽しく歌えるのは本当に光栄です。思いっきり歌いたいと思います。
小さな恋のうた
(モンゴル800)
いよいよお終いです!それでは一番最初に歌ったTodayを、「今日」と言うこの歌を、もう1回歌って終わりにしたいと思います。ちょっとだけその歌の内容を簡単に説明しておきたいと思います。この曲は「数えきれないくらいの明日がやってきて、今、この時の歓びを忘れて行ってしまうにちがいない、だからこそ、昨日の栄光や明日への約束とかではなく、今日と言う今を生きるんだ、と。今こそが自分の歴史が作られている瞬間なんだ」という、そんなような内容の曲だと思って、最終の曲を聴いて下さい。
今度は10人が前に出て、横に並んで、立って歌います。
Today
バンドやストリングスも一緒に挨拶をして、一旦退場しますが、アンコール風な演出で、再び全員がステージに登場。
10回目ってことで、どかーんとやろうかという話もあったんですけど、散々話し合って、小さなところでゆったりできたらいいなーみたいな感じで、こんなライブハウスみたいな感じでやらせてもらいました。こんなことがさらっと簡単にできればいいんですけど、リハにいっぱい、キヨサクが通った、とかってそんな話が出たように、一筋縄では簡単にこうんな風には行きません。今日来てくれたアーティストは、やっぱり僕が考えているより、ずっと、一所懸命、家帰って、予習復習して頑張って来てくれたんだと思います。そして、バンドの連中はいろんなアドバイスをくれて、もっとこうした方がいい!と、縁の下の力持ちで支えてくれました。今年はストリングスの連中は何か隅っこに追いやられて申し訳なかったんですけど、本当にどうもありがとう。と言ういう訳で10回目のクリスマスの約束も最後の曲になりました。
10回ですよ?最初、阿部龍二郎(プロデューサー)がうちの事務所に来た時に、どういう話をしに来るかもわからない中で、聞いてるうちにだんだん腹が立ってきて、今思えば懐かしいですけど。それはシリーズをやろうという話ではなく、何か音楽番組を…みたいな話で。だったら、日本にないような、誰もやってないような番組を作ろうってなことで、1回目やったんですけど、これがこんな風に続いてくなんて思いも寄りませんでしたけど。TBSのスタッフもとても頑張ってくれたと思います。どうもありがとう。
最後に自分の曲で締めるみたいなことは、恥ずかしくてしょうがないんですけど、ま、地元ということで、最後にこの曲。みんながこの曲を歌ってくれるっていう事はとっても嬉しいです。それではmy home town。
my home town
(小田和正)
始めはいつも通りの曲をピアノで。途中からバンドに変わって、ハンドマイクで立ち上がって歌います。
(my home town)ここで夢を見てた
(my home town)この海に囲まれて
(my home town)感じる風はmy home town
(my home town)いつかまたmy home town…
の、アルバムMY HOME TOWNバージョンでした。
どーも!どーもありがと~
横浜の夜景を背景にしたエンドロールと、斉藤由貴さんのナレーションで終わります。
小田さんのホームタウン、横浜から、今年のクリスマスの約束、いかがでしたか?あれは2001年。たった一人で始めたクリスマスの約束。積み重ねた年は気付かないうちに10年になりました。でも、ずっと変わらない、小田さんの気持ち。歴史を刻むのではなく、1年1年を大切に、音楽の可能性を素晴らしさを伝えるために、また歩き出します。世代を超えた仲間たちに支えられて。行ってらっしゃい、横浜の街が、海が、小田さんの背中を押してくれています。また来年。小田さんの笑顔と歌に会えますように。
以上です。
会場は小さかったけど、濃~い内容でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。