クリスマスの約束2014のセトリと、ざっくりとした内容と、私の勝手な感想を書きたいと思います。
参考 その他の年の「クリスマスの約束」については↓にまとめております。
目次
14回目の放送「クリスマスの約束2014」は2001~2013の総集編
クリスマスの約束2014は、2001年~2013年までの総集編がほとんどでしたが、ゲストに細野晴臣を迎えたシーンと、要さんや松さんなどのいつものメンバー&2009年2011年の大メドレーメンバーの一部で、1曲だけ歌っていました。
クリスマスの約束2014セトリ
「きよしこの夜」の映像から。この年はサンタが最後の方にも出てきました。やっぱり毎年少し変わっていますね。
今年で14回目を迎えるクリスマスの約束。皆さんは覚えていますか?最初は、小田さんがたった一人で始めたことを。やがて多くのアーティストと出会ったことを。小田さんはどんな思いを込めて、この番組を続けるのか。皆さんに届けているのか。今夜は小田さんが自らの言葉(太字)で語ります。クリスマスの約束13年のヒストリー、そして新たな出会いも。始まります。
画面はステージへと移り変わります。いつものメンバーと、2009年2011年の大メドレーメンバーの一部がずらりと並んでいます。
- スタレビ根本要さん
- スキマスイッチ
- いきものがかり水野君
- 松たか子さん
- JUJUさん
- 清水翔太君
- Kiroro玉城千春ちゃん
- キマグレン
- 夏川りみさん
- 矢井田瞳さん
最後のニュース
(井上陽水)
クリスマスの約束2001総集編
「この日のこと」がBGM。番組開始当時の、2001年のやり取りが映し出されます。
13年前、小田さんがクリスマスの約束を始める時、その想いを込めて書いた曲が、今流れている「この日のこと」です。2001年、全てはこの曲と、小田さんがアーティストたちに向けて書いた直筆の手紙から始まりました。
「この日のこと」についてと、クリスマスの約束の軌跡を、過去の映像で振り返るような内容になります。
まず最初は、クリスマスの約束を語る上で、欠かせないエピソードである、小田さんが7人のアーティストに宛てた出演依頼の手紙について、取り上げられていました。
2001年に書いた小田さんの手紙が、小田さんの声で読まれ、小田さんと阿部プロデューサーと話すシーンが流れます。
その曲は、そいつが出演しないでも歌うと。来てもらえなかったと、でも、いつか、こいつと歌えるかもしれないと。その曲に敬意を表して、ちゃんと、できるだけ原曲に近く努力してやると。次の曲も来てくれないかも知れない。それでもやると。(え?小田さんがですか?)ああ。「来てくれなかった」って笑われていいから、歌っちゃうっていうのは、面白いかなと。それは、俺の力及ばぬところもあるし、こういう音楽状況だってこともあるし、それも伝わるからね。
しかし、アーティストからの良い返事は、なかなか帰ってきませんでした。
これ、全滅…全滅の可能性も30%ぐらいはあるよね?その…「ザ・ベストテン」で、出れない、来てくれないってのも、一つの売りだったよね?それでも、だから俺が歌うと。そこまで踏み込むと!本人程の良さはもちろん出ないけど…ってことでね。
日に日に、可能性はゼロに。小田さんと番組スタッフとの間に大きな溝が…
小田さんの会社で、TBSスタッフと打ち合わせをする様子が映り、小田さん側のスタッフが「全員来なくても当たり前っていう価値観をここでは持っておこうということで、いいじゃないですか?」と話すと、阿部さんが…
それでは番組にならないんです!出演交渉している、そしてその優れた曲を歌う、もしかして出てくれるかもしれない、となれば、やっぱり、「あっ」と思うような人が、出てくれるっていうことが、僕は番組として、優れた番組であると思うんですけどね。(阿部さん)
その、優れた音楽番組っちゅう、その…アレから言うと、総崩れした時は、もう今回は流して・・という方がいいと…
意見が合わないなら、番組の制作は中止しようというシーンが映し出されますが、そんな頃に山下達郎さんから手紙が届いたようでした。
小田さんが、手紙を読む様子が映ります。
こういう手紙は、とっても主役に近いものだと思うね。時を越えて、達郎がこの歌を歌ってくれるのは感無量だったっていう…何か、憎しみ合ってるってところもあったからね。
結局、手紙を出した7人のアーティスト全員に出演を断られてしまいましたが、小田さんの強い想いに心を揺り動かされたようで、番組は制作されることになりました。
TBSは、これを皮切りにですね、毎年の25日の夜に、みんさんが集まって歌えるような環境になるといいかなーっていう。そのためには、今回、たとえば、誰も出て頂かなくても、全然、いいんではないかと思うんですよね。
だから、俺は、最初から出ないことが売りで、って言った時に、君らが一瞬曇った顔したから…ああ、やっぱり局としては、何か、オイシイ人に出てもらいたいんだなーと。俺のテーマはずっとそれあったけど、お互いの事情が噛み合わないと、100%力も出ないしっていうところで、出ないって言うたんびに、俺の気持ちより君らの気持ちが気になる訳さ。俺は気持ちがすごく楽になったからね…
TBS側は1年で終わる番組じゃなく、何年も続けていきながら、徐々にアーティストが出てくれるという構図を考えたようです。なるほど、TBSのストーリー通りに番組が進んできた訳ですね。
そして2001の本番で
結論から言いましょう!!今日は誰も出ません!私が最後まで引っ張っていきますから!
となる訳です!
2001年に小田さんがひとりで歌った曲の一部が紹介されます。
夜空ノムコウ
(SMAP)
ひこうき雲
(松任谷由実)
春夏秋冬
(泉谷しげる)
Automatic
(宇多田ヒカル)
TOMORROW NEVER KNOWS
(Mr.Children)
達郎さんの手紙をステージで読むシーン。
クリスマス・イブ(山下達郎)
放送後、番組あてに多くの反響がありました。想いが届くまで続けて欲しいという声が。
翌年、小田さんはある決意をしていました。
クリスマスの約束2002総集編
2回目は最初から一人で歌うと決めて、心に残る曲を探して練習した。
化粧(中島みゆき)
ギブス
(椎名林檎)
去年の番組の放送後に届いた、Mr.Childrenの桜井和寿さんからの手紙が、ステージで紹介されます。
その日のこと
クリスマスの約束2003総集編
桜井君からの手紙に背中を押され、最初の時に考えたように、3回目はアーティストに来てもらおうと決めた。
夏色
(ゆず)
そして財津さんもゲストで出演。
青春の影
(チューリップ)
スタレビ要さんもゲストで登場。
木蘭の涙
(スターダスト・レビュー)
そして、いよいよ、初回に出演を断られた7人のアーティストのうちの一人であるミスチルの桜井さんが登場します。
3回続けてきたおかげで、その中の一人が来てくれました。ミスチルの桜井(キャー)和寿君です。(キャーキャーキャー)
HERO(Mr.Children)
クリ約史上一番盛り上がったゲスト(2005)
5回目になるとこんな人も来てくれて、びっくりしました。
クリスマスの約束2005の映像です。
想像を遥かに超えた異色のゲストです、私は、みんなが喜んでくれるだろう、温かく迎えてくれるだろうと、確信しております。中居正広です!(ギャ~~~ア~~~の叫び声)
ミスチル桜井さんや拓郎さん、2016年の宇多田ヒカルさんの時もすごかったですが、中居さんの時は、特に観客の反応が強烈でした。この瞬間が、クリ約史上で一番盛り上がった時かもしれません。(私の勝手な感想です)
中居さんと二人で歌います。
夜空ノムコウ(SMAP)
クリスマスの約束2006の総集編
粉雪
(レミオロメン)
春先にこの曲を聴いた時、一体、どんなバンドで、どんな子が歌っているんだろう、と思いました。
SAKURA(いきものがかり)
デビュー1年目の「いきものがかり」のがゲストで歌います。
僕がこの番組をやり始めてから、いつか来てもらいたいと考えていた人です。斉藤哲夫君です。
グッド・タイム・ミュージック
(斉藤哲夫)
スキマスイッチが初登場した時です。
全力少年(スキマスイッチ)
クリスマスの約束2007の総集編
今年、還暦を迎えました。
THE BOOMの宮沢和史さんがゲストの時の様子です。
風になりたい(THE BOOM)
たとえば
さだまさしさんと小田さんが、このステージのために作って、披露した曲です。CDになったらいいのにね。
お二人で曲を作った時のVTRが流れます。
一緒に曲を作る日が来るなんて、あの頃には想像もできなかった。さだ君から言葉が溢れ出すようだった。
くるりもゲストで登場。
ばらの花
(くるり)
この曲はオンエアされなかった曲ですが、ハモりが際立つ歌というか…くるりの声に小田さんがハモる声が響いて何ともきれいで、森亀橋2017で見たステージが蘇ってきて悶えてしまいます。LIFE-SIZE2007ではクリ約での演奏シーンが見れます。
この年、小田さんと一緒に楽曲を作ったのはヤイコさんでした。
恋バス
(矢井田瞳&恋バスBAND with 小田和正)
佐野元春さんまでゲスト出演!
SOMEDAY(佐野元春)
SOMEDAYは素直にあの頃に連れて行ってくれる曲だった。
クリスマスの約束2008総集編
2014年のリハーサルシーン
まずはこの年(2014年)のリハーサルスタジオでのシーンから。
松さんが”おめでた”で、アーティスト達の前であいさつしてました。
とりあえず佐橋さんより、ちっちゃい子を産む予定です。宜しくお願いします。
ご主人の佐橋さん、「ザ・チャイチーズ」のメンバーですもんね
※ザ・チャイチーズ (身長165cm以下):根本要(vo、g) / 佐橋佳幸(g) / 難波弘之(key) / 根岸孝旨(b) / 河村“カースケ”智康(ds)
結婚後初めて、ご夫婦揃ってテレビに出られたシーンでした。
おやすみ
(松たか子)
クリスマスの約束2009総集編(22’50″)
2009年。ここで小田さんは決意を伝えました。考えていた無謀ともいえる挑戦。
大勢のアーティストが集って、一緒に歌い倒すという、あの計画です。打ち合わせの様子から、アーティストに手紙を送る様子、そして小委員会のメンバーと話し合う様子が。
大きな趣旨が1コあれば、すごい集まりやすいかなーと。(いきものがかりの水野君)
趣旨、ねーんだ。
小田さん、一番、リアルに見えてる部分があると思うんですよ、完成系とかね。もう少しイメージが欲しい…(スタレビ要さん)
雰囲気は、「We Are The World
」で、あの雰囲気で合ってるんですよね?僕は今、そこに向かおうと、自分が思っている…(スキマ大橋君)
あそこから離れた方がいいと思うんだよね、誰かの持ち歌を、みんなで歌うところが…
小田さんは何かを目指すのではなく、これまでになかった新しい何かを作り出そうとしているようですが、その想いが他のメンバーに伝わらず、苦戦している様子が映ります。
最初のリハーサルで仮のメドレーを繋げて聴いてみて、「勝算がある」と、続行を決めた小田さんでしたが、アーティスト達の中には「企画に無理があるのでは?」という気持ちがあったようです。
いつ撮影したのかは不明ですが、一青窈さんのインタビューシーンが映ります
えーと、実は…リハーサルの終わった後に、みんなを招集掛けて、これは無理じゃないかしら?っていう話をしたんですけど、でも、小田さんのやりたいという気持ちに応えたい!というのが、何よりもあって…
あそこで俺が、弱気になったらここで終わっちゃうなって言う想いがあったから、それは一重に、みんなが消化してないからだ、もう原因はそこだけだ、っていう風に自分は一所懸命信じた、みたいな感じだったかな…
小委員会メンバーと、仮に繋いだメロディーを聴きますが、メンバーからまたもや厳しい意見が…
小田さん一人で、30分ピアノやって歌ってくれた方が、よっぽどインパクトがありますよ?TVの前では…(要さん)
…高校野球とか団体戦みたいなことが好きな訳ね。もちろん個人プレイも大事だけど、誰かのファインプレイがチームを救ったり、最後まで歌い切ったら、おースゲーなー(パチパチ)っていう…
この時の小田さんの心境は…
みんなの否定的な意見を聞いている内に、自信は薄らいだよね…うん。
それでも小田さんは諦めず、「ほとんどギブアップと感じだけど、参加するのを楽しみにしている人もいるので、引き下がるわけにはいかない」という感じの文面のメールを、再びアーティスに送った様子が映ります。
そして、音源づくり、曲順、小田さんの仕事は山積みです。
さらにTBSスタッフにも企画の趣旨を理解してもらえず、ぶつかり、頭を抱える様子が映ります。
そんな中で本格的なリハーサルが始まり、何度も音と声を重ねて、徐々にアーティス達が一つになっていったようです。
そして本番…
22’50”
ノーカットで流れます。
僕は実はあん時は、密かに感動してましたね~それは自分だけが知ってるストーリーだからね。いやーうれしかったね~
何度見ても感動します、22分50秒。
特にスタレビの「今夜だきっと」の、カメラが会場をぐる~っと映して舞台に戻るところ、AIさんの”イエエ~ひとりじゃ~ないから~”のところ、「全力少年」の超盛り上がりから平原綾香さんの世界に会場が一変するところも好きです。ぐっときます!
あと、もちろん「YES-YES-YES」も!
クリスマスの約束2010総集編
メドレーの反響はとても大きかったので、2010年はあえてこじんまりとやりたかった。
プレッシャーはあったけど、みんなで楽しく音楽的にはいい演奏が出来たと思います。
Today
前年のクリスマスの約束2009で『22’50”』を歌い上げたメンバーの一部に、沖縄から2名(MONGOL800のキヨサクさんとKiroroの千春ちゃん)が交じりました。
JUJUさんがメインボーカルで、ほかのみんながコーラスで。
Hello, Again ~昔からある場所~
(my little lover)
次のゲストは、私のほとんど同級生で、ちょっと年下。山本潤子さんです!
冷たい雨(Hi-Fi SET)
長い間(Kiroro)
君が好き(清水翔太)
小さな恋のうた(モンゴル800)
my home town
(小田和正)
(my home town)ここで夢を見てた
(my home town)この海に囲まれて
(my home town)感じる風はmy home town
(my home town)いつかまたmy home town…
のバージョン。
クリスマスの約束2011総集編(28’58″)
2011年はどうしても、もう一度メドレーをやりたかった。みんなでまた助け合って、クリスマスの夜に、少しでも楽しい時間を届けられたら、そう思ったのです。
28’58”
28’58″の中から、今回から新しく加わったメンバーの歌うシーンが中心に流れます。
クリスマスの約束2012総集編
委員会バンドで「いきものがかり」の曲を演奏します。
風が吹いている(いきものがかり)
ツヨク想う(綾香)
財津和夫さんの名曲を小田さんがピアノでカバー。
夕陽を追いかけて
(財津和夫)
この曲は歌うほどに財津の顔が浮かんできて、自分が歌っていいんだろうかという想いに囚われた。
クリスマスの約束2013総集編
吉田拓郎さんがゲストで登場するシーンから。
落陽(吉田拓郎)
人生を語らず(吉田拓郎)
テーマ曲「この日のこと」について
これまで、クリスマスが来るたびに重ねてきた、今日と言うこの日のこと。小田さんは13年前、どんな想いを込めてこの曲を作ったのでしょう。
「この日のこと」は、クリスマスの約束で、これからいろんなアーティストに出会って、一緒に音楽をして、そしてまた離れて行って、やがてその日々がかけがえのない思い出になっていく…そんな番組になればいいなという想いを込めて書いたんで、自分の中では脚本のような歌になった、そんな風に思います。
2014年のゲスト:細野晴臣さんが登場
そして今年、小田さんがいつの日か会いたいと思っていたアーティストが…
2014年、クリスマスの約束。ゲストを迎え入れたいと思います。細野晴臣さんです。
元YMOの細野晴臣さんがステージに登場します。
そんなに親しくもないのに、いきなり、ぶしつけな質問をしていいですか?
いいですよ。(細野さん)
伝説のバンドを二つも渡り歩いで、本人的にはどんな感じなんですか?
何だろう…バンド作っちゃ解散するって、「趣味」だったんですね(笑)
伝説のバンドにいたぞ、俺は!みたいなのってのは…?
全然、そういう気分じゃないね。何か、遊んでた…みたいな。
何年か前に、”くるり”が京都でイベントやって、そん時に呼んでくれて、細野さんと一緒にやろうということで。
そうでしたね
その後、なぜか、東京に戻って来てから、目黒のソバ屋で1回、それからホテルのレストランで1回、こんなことありません!
よく会うね~何で?
なんか、縁があるんだなーって。でもそれだけでは呼びませんよ!
それだけかと思ってたよ。
あのね、くるりのイベントの打ち上げで、話してるうちに同い年だってことが分かった。そしたらおれ、調子に乗って嬉しくなっちゃって、「細野さんどっちが先に逝くか分かりませんけれど、細野さんが逝っちゃったら、俺、葬式行きますよ」って言ったらね。「もちろん」って言ってくれて、それがとっても嬉しくて、あーこの人いい人だなーって思っちゃって。
そうかなぁ…
それで今日来ていただいたわけで。JUJUと松さんに手伝ってもらって…
ものすごく豪華だね、ドキドキしちゃうね。じゃあ、チャーリーチャップリン作曲のsmile。
Smile(チャーリー・チャップリン)
あらら、1曲だけで終わり!?残念。
エンディング
過去の映像がダイジェストで流れます。
最初はたったひとりで始めた、クリスマスの約束。重ねるたびに、「この日のこと」に込めた思いが届き、たくさんの仲間ができました。
こうして13年を振り返ってみて、改めて、わかったこと、それは、来てくれたたくさんのアーティストたち、12月のこの時間を毎年楽しみにしてくれる人たち、支えてくれた多くのスタッフたち、そしてなにより、風のようにながれている歌が、クリスマスの約束を作ってきたのだという事でした。感謝するばかりです。
そして来年のクリスマスも、きっと新たな出会いと、素晴らしい曲が待っていると信じています。そうですよね?小田さん…
おしまい。