クリスマスの約束2006~message~のセットリストと感想レビュー

グッドタイムミュージック

クリスマスの約束2006のセトリと、ざっくりとした内容と、私の勝手な感想を書きたいと思います。

参考 その他の年の「クリスマスの約束」については↓にまとめております。

「クリスマスの約束」2001~2021と、「風のようにうたが流れていた」に関する記事をこちらにまとめております。 ※2017は収録...

6回目の放送「クリスマスの約束2006」は、GOOD TIME MUSIC

昨年は全国ツアーが行われたので、クリスマスの約束2005はコンサート映像が中心になっていましたが、2006は風のようにうたが流れていたのような、小田さんが出会ったり影響された曲を取り上げる流れにもう一度戻ったという感じでした。

小田さんが若い頃に影響を受けたとして、斉藤哲夫さんがゲストに迎えられ、終了後には満足そうな小田さんのインタビューを見ることが出来ました。

クリスマスの約束2006セトリ

ピアノで始まります。

言葉にできない(オフコース)

MC

会場の男性から「アニキーーーー!!!」という声援が入ります。

何ですか、アニキって…(苦笑い)私は、あなたの兄貴じゃないですよ。

さて、今年はもう「言葉にできない」はいいんじゃないか?と言ったんでありますが、『今回のテーマでこれは外せないでしょ?』と説得されて、素直に歌ってしまいました。今年は『メッセージ』という事について考えながら進めていきたいと思っています。

僕は、風のように流れてきた音楽に多くの影響を受けてきました。それはきっとそこにメッセージが託されていたから、です。音楽を作る人たちは何かを伝えたくて、音楽を書きます。積極的に何かを深刻に訴えようとすることもあるし、ただ楽しいんだ、ということを気楽に表現することもあります。その音楽が僕に音楽を書くことを教えてくれました。

さて、今年のクリスマスの約束、どんな風になるんでしょうか!

粉雪(レミオロメン)

レミオロメンというバンドの曲で、なかなか骨太な曲。でも音域が広いためカラオケで歌うのは難しいと仰っていました。

どの曲にもメッセージがあるのです。そしてそこに、託されたメッセージと、聞く人のその時の気持ちが重なって、音楽は完結していくのだと思います。

それでは、あるアーティストが書いた切ない愛の歌をやります。彼は、同世代の多くの人たち、そして、さらに後に続くたくさんのアーティストたちに、大きな影響を与えました。

実は彼にスタジオで一度だけあったことがあります。とてもナイーブな青年でした。真っ白なシャツを無造作に羽織った彼は、「よろしくお願いします!」と軽く頭を下げました。僕は握手をして、多分、「頑張ってね」と言ったと思います。それは、亡くなるほんの少し前のことでした。

I LOVE YOU(尾崎豊)

尾崎豊さんのことでしたか…

最初のゲスト:いきものがかり

今年の春、TVからある曲が流れてきました。とてもいい曲でした。このCMが流れていたのは、ほんの2週間ほどだったそうですかど、強く印象に残っています。その曲を演奏しているバンドが来てくれました。若いです、いきものがかりの3人です。

今年の春、小田さんの心に届いた1曲。「いきものがかり」という3人です。(斉藤由貴さんのナレーション)

いきものがかりの3人が登場し、アンチョコを見ながら、小田さんがお名前を紹介します。

信じらんないくらい若いんだけど…若いんだけど、結構長くやってんだって?

「高校の頃から路上ライブとかやってて、今年でもう8年目に差し掛かります。」と聖恵ちゃん

高校の頃から路上ライブやって、学校で何か言われなかったの?

「言われなかったですね、制服着てやってましたね、あいつは(聖恵ちゃん)ルーズソックスを履いて。」と水野君。

あそう、そいでやってるうちに、音楽で食ってこうって、思った訳?

「最初は、全くそういうこと思ってなくて、しっかり受験もして、しっかり浪人もして、それで大学に入ってから、また、活動を初めて、そこでやっと、ちゃんとこの道でいこうと思うようになりましたね」

一応、そんときって、親とか、なんつってるの?

「うちの親は、本当に小さい頃から、家族が多くて、いろんな歌を私に歌わせてたので、もう何も言えなくて。頑張れ!って感じで」

「うちの親は、けっこうね、勝手に好きな事やってろって言う感じなんですけど」と、よっちゃん

「僕は、うち帰ったら、就職案内がいっぱい置いてありました。業種別に机の上に置いてあって、整理してあって、お前のいく道は音楽じゃない!っていう親の訴え…」

今は、なっつってるの?

「今は応援してくれてます」

「今は一番ね、盛り上がってます。彼の両親が」

ああ、そう。頑張らなくちゃいけないね。じゃあ、僕にメッセージのようにして聞こえてきたこの曲を演奏したいと思います。これは彼らのデビュー曲です。SAKURA!

SAKURA(いきものがかり)

いきものがかりと小田さんとコラボ。聖恵ちゃんの声の後ろで、小田さんが違う旋律を歌う感じのコーラスで素敵でした。

2人目のゲスト:松たか子さん

僕らの始めた音楽は、体制に反発することで成り立っているようなところがあったので、チャリティなどと名の付くイベントには、とても敏感でした。ある目的のために、ボランティアでみんなが一つになるという事はほとんどありませんでした。しかし、90年代に起こった一連の災害のたび、「日本を救え」というスローガンを掲げて、アーティストを集め、チャリティーコンサートをブロデュースした男がいます。全く意外なことに、あの反体制の象徴のような泉谷しげるでした。予想通り、キャスティングには難航しましたが、とても意義深く、心に残るイベントでした。

時代は大きく変わりました。数年前から、ミスチルの桜井君とプロデューサーの小林武史君たちが中心になって、ap bankという金融機関を設立して、正面からボランティアに取り組んでいます。今年、このイベントに呼んでもらって、行ってきましたけれども、みんなが本当に献身的で、頭の下がる思いでした。僭越ながら応援のつもりで、このイベントのテーマになっている曲をやります。で、一緒に歌ってくれる素敵なゲスト、松たか子さんです。

松さん登場!

リハーサルとは衣装も表情もガラッと変わった!と紹介されてました。

まずはリリースされたばかりの、ドラマ(役者魂! )の主題曲を1コーラスだけ披露。

みんなひとり(松たか子)

下世話な話をすると前置きして、松さんとのおしゃべりを始めます。

君は僕に会った時と、今と、僕の印象って変わってますか?

最初にお会いしたのが、「ほんとの気持ち」というシングルの時にお会いして、とにかくすごい緊張感を与える方だな~と、思いまして(会場笑い)まあ、正直びびったというか…とにかく小田さんの前に行くと、緊張して、うまく歌えない日々が続き、ま、軽いトラウマになりつつあるんですけど(笑)

でも!小田さんとコンサートを見に行かせて頂きまして、会場中走り回って、飛び跳ねながら歌っている姿やら、ファンの皆さんの表情をみてて、すごく感動しまして。こんなにお客さんへの接し方が、こんなに愛情溢れた方なんだと思い、そしたら、小田さんのすべてがチャーミングに想えてまいりまして。やっぱり人とは何度か会ってみるもんだなって、1回の印象で決めちゃいけないって。

そうですね~君とこんな風にいっぱいしゃべったの初めてですね。俺もね、君のことよくわかんなかったけど、ちょっとわかったかもしれない。

いや、大好きです!

いやいや(照れる小田さん)冷や汗がでちゃいましたよ。

2003年の出会いでは泣かされてましたけど、やはり最初の印象は最悪だってことですね本当はもう二度と会いたくなかったはずなのに、その後も逃げずに立ち向かったことで、今では小田さんからとっても信頼されていますよね。こうなるまでには、きっと、いっぱい、いっぱい練習したんだと思います。ただのお嬢様じゃありませんね、すごいです!

それでは、この曲はbankバンド、彼らから、みんなへのメッセージだと思います。

to UBank Band

3人目のゲスト:斉藤哲夫さん

小田さんのインタビューシーン

「斉藤哲夫について」

この曲をあいつとこうして、40年近くたって、こういう場所で、正面からやってるっていうのがすごい摩訶不思議ではあるんで。そんなこと、40年、35年まえには考えてもなかった訳で…群雄割拠して。ああ、不思議だな~っていう、思いもあったな。

続いて、リハーサルの会場で、斉藤哲夫さんと数十年ぶりに再会した瞬間のVTRが流れますが、案外あっさりしてました。

小田さんはこの日を楽しみにしていました。数十年ぶりに会えた、ひとりのアーティスト。そして、彼の作った曲。小田さんはこの人を待っていたのです。

再び会場のシーンになりMCが始まります。

僕は曲を書く側の人間でしたが、受け取り側の1人でもあります。今でも、若い時に出会った曲を聴くとその頃の想いが蘇ってきます。その中には名曲がたくさんありました。今日はそんな曲を歌っていたアーティストを迎えました。僕がこの番組をやり始めてから、いつか来てもらいたいと考えていたアーティストです。斉藤哲夫君です。

(斉藤哲夫さん登場)

あいさつ代わりにこの曲をやってみたいと思います。

いまのキミはピカピカに光って(斉藤哲夫)

触りだけ披露されて、1980年CMソングとして大ヒットした曲であることがテロップで紹介されます。

という訳で、こういう人なんですよ(笑)今日はこの曲がテーマではないんで。

この曲を、何と彼は19の時に書いてます。泉谷(しげる)の「春夏秋冬」、(吉田)拓郎の「今日までそして明日から」に並ぶメッセージとして、いまだに僕の中に残ってます。今こうして君とその曲をこうしてやるのも不思議な感じだし、光栄に思います。「悩み多き者よ」

悩み多き者よ(斉藤哲夫)

素晴らしいね、いやーまいった!

ありがとうございました。

今の若いアーティストがいっぱいいるわけで、そういう曲を耳にしたりすることあんの?どう?

ありますね、最近の人たちは、僕らの時代ってのは8ビートにいかに乗せるかってことに専念した時代だったけど、今の人たちは、その8ビートに簡単に乗せてしまって、非常に具体的な言葉を使ってメッセージを送っているという、非常に”こなしてしまう”という感じを受けますね。

ああ…何であの頃、ああいうことが出来なかったのか、って思うよな?

ああ

今、音楽やって来て、どんな感慨っていうかさ…?

よかったなーっと思いますよ。

ああ、そう(嬉しそうな小田さん)

歌を歌い続けてきて、良かったなって感じしますね。いろんな場面で落ち込んだ時とか、必ず歌で救われてきたってことがありますから。

ほう、よかったね、

小田さんもそうでしょ?

俺はなんか、もっと必死な感じだな。でも、まあ、やんなきゃよかったなって思うことは無いもんね…まあ、何か嬉しい話です!

それではもう1曲。彼の非常にポップな面を取り上げたいと思いますが、この曲も、当時、本当に驚きました。「悩み多き者を」を書くようなやつが、こういう曲も書くということが、とにかくかっこよかったです。それでは、これからやる曲は、やっぱり当時の僕に届いた、自由で、エネルギーとそして哀愁に満ちた名曲であります、今回はクリスマスの約束、結構苦戦してまして、練習してて何回か挫けかかったこともありましたけど、この曲を歌って、とっても元気をもらいました。その曲をやりたいと思います。「グッドタイムミュージック」

グッド・タイム・ミュージック(斉藤哲夫)

↑この日に歌った3曲入っています。

「こんな素敵なコンサートに呼んでいただきましてありがとうございました」というメッセージを一言添えて、斉藤哲夫さんの舞台は終わりました。

再び小田さんのインタビューシーン

素晴らしかったね~、やった~って思ったねぇ、よっしゃ~っていう。俺の、音楽やってきてよかったなんていう一言より、若い奴に、あいつの一言を若いミュージシャンに聞かせたいっていう…

「歌い続けてきてよかった」斉藤さんの心のメッセージ、あなたにも届きましたか?

4組目のゲスト:スキマスイッチ

再びステージに戻ります。

以前、ゆずが出た時に、クリスマスプレゼントの曲を作ったので、今回も書こうということになり、スキマスイッチと一緒に作ったそうです。

スキマスイッチがステージに登場!

曲を共同制作している様子を映したVTRが流れます。

大橋君の作ってきたメロディと小田さんのメロディを繋げ、常田君が歌詞を書くという感じで、本番まで時間がないため、歌詞が間に合うか焦っている小田さんに「コードは適当にしといて、歌詞に移らないと…」と言われているのに、返事だけして手を止めないお二人。笑いを取るために”お父さんのいう事を聞かない生意気な子供達”というストーリーで編集されたVTRでした。

ま、笑えましたけど、スキマのお二人にはちょっと同情…

タイトルは常田君が決めて、当日発表。小田さんに気に入ってもらえるかドキドキしている常田君でした。

僕らなら(君のとなり:スキマスイッチ)

この曲は、一夜限りで2006年当時は音源化されませんでしたが、2017年に発売されたスキマスイッチのセルフカバーアルバムre:Actionの中で、歌詞とタイトルを「君のとなり」に変更して収録されました。

お二人とも、緊張して、手汗びっしょりになったと話されていました。再び小田さんの下世話な話になり、(紅白に偏見を持っている小田さんが)今年も、紅白に出場するスキマスイッチから話を聞き出そうとします(笑)常田君はますます汗かいて大変そうでしたが、大橋君は「出ることに対して、小田さんのようなつっぱった感じはない」と仰っていました。そして小田さんのように60歳まで歌い続けたいとも。

全力少年(スキマスイッチ)


僕は洋楽に憧れて音楽を始めて、それが楽しくって嬉しくてそこから離れられなくなりました、もちろん英語の歌、これがかっこいいと思ってました。風のようにうたが流れていたという番組では、毎週好きだった洋楽曲を取り上げて演奏しました。

その時のVTRがダイジェストで流れます。

  • EVERY BREATH YOU YAKE
  • YOUR SONG
  • LET IT BE
  • SOMEWHERE
  • HAPPY BIRTHDAY SWEET SIXTEEN
  • CALFORNIA DREAMIN’
  • HOTEL CALIFORNIA
  • 明日に架ける橋
  • YOU’VE GOT A FRIEND
  • 悲しき片想い
  • WITHOUT YOU
  • YESTERDAY ONCE MORE
  • WONDERFUL TONIGHT

そんな外国で、自分の音楽をやってみたいと何度か試みましたが、その入り口までも辿り付けませんでした。

昔、あの、ビートルズのジョージ・マーティンが、オフコースのプロディースをしてくれるという話があって、ロンドンのスタジオで会ったんですけど、そん時彼が、日本のアーティストが世界に出るのは非常に難しい、まして日本語では絶対無理だ、幸い、ポールは英語で歌ったからね、と言っていたのを思い出しました。

ところが、こんなことを言うと、言い訳に聞こえるかもしれませんが、いつからか英語で歌うより日本語で歌う方がかっこいいと思うようになっていったんです。それは当然のことでした。伝いたいことがあるなら一番伝えられるのが日本語なのです。そして、向こうでやってみたいという自分では割と本気だった夢が消えていきました。

でも、その間に、かけがえのない友達がたくさんできたし、その仲間の力を借りて、もう一度、自分の曲に英語の詩をつけて歌ってみよう、向こうの小さなライブハウスみたいなところでやれないだろうかと考えたんです。

これから歌う歌は、英語と日本語、交互に歌ってみます。この詩は、ランディ・グットラムという、その長年の仲間の一人が、僕のそんないろんな想いを理解して書いてくれました。それでは「my home town」という曲をやります。

MY HOME TOWNを英語と日本語で(小田和正)

歌をバックに、アメリカでの映像VTRが流れます。


「伝える」というテーマのそのままの曲ということで…

伝えたいことがあるんだ(小田和正)


  • アメリカから帰ってすぐに書き始めた曲。
  • 時間的に無理があったので断ろうと思ったが、若い人に直接メッセージを届けられる機会ももうそんなにないだろうと思って引き受けた。
  • 若いのでうまく噛み合うかどうか不安もあったけど、会ってみるとみんなそれぞれいい青年たちで、青春群像というテーマ通り、みんな精いっぱい頑張ってくれていい曲になった。
  • この曲を書かせてくれた彼らに感謝したい。

僕らの街で(KAT-TUN)

“いい青年たち”とは、KAT-TUNのことでした。


CM明け。

今年のクリスマスの約束は「伝える」というテーマでやってきましたけど、どうだったでしょうか?では、最後の曲になります。この曲は、みんなへのメッセージのつもりで書きました。「東京の空」というタイトルです。

今夜はどうもありがとう、また会える時まで。

東京の空(小田和正)

この曲は、ここで初めて披露されたのだと思いますが、本当に素晴らしかったです。

LIFE-SIZE2006を見ると、番組のための曲をKAT-TUNに渡したとか、あーだこーだと揉めてましたが、そのお陰でこの名曲が生まれた訳ですね…

揉めてくださった阿部プロデューサーに感謝です。

小田さんの終了後のインタビュー

今回は、食事のケータリングが置いてある場所で、スタッフやアーティストの前であいさつされている場面でした。

「グッド タイム ミュージック」がBGM。

斉藤哲夫さんと抱き合って、娘さんも交えてお写真を撮ったり、アーティストやバンドのメンバーと記念撮影したり、練習するシーンが流れます。

久しぶりの再会は、エネルギーになりました。歩んできた道は違っても、同じ、音楽仲間。間もなく60歳を迎える小田さん。今日のコンサートも支えてくれたのは、かけがえのない仲間たち、そして彼らが生み出す音。いつもそばに音楽がある喜び。音楽に支えられてきた人生。good time music。それを伝えるために、小田さんは走り続けます。さあ、皆さんも一緒に!

この年は、終いにするとか…の意味深VTRはなく、すっきりと終わりました。

おしまい!

クリスマスの約束2007へつづく

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