目次
「森亀橋」とは?
2017年2月8日。大阪のフェステバルホールで、「森亀橋2017Your Song,Our Song」というフェスが開かれました。
「森亀橋」とは、3人のミュージシャンの苗字の中の1字を組み合わせた名前で、「森」の森 俊之さんと、「亀」の亀田誠治さんと、「橋」の佐橋佳幸さんが、ゲストのボーカリストを迎えて合奏するというライブでした。
「合奏」というと何だか学校を連想しちゃいますが、佐橋さんがそのようにMCで説明されていました。
2007年に大阪城ホールで開催し、それから10年ぶりに集まったのだとか。
私は、「森」と「亀」には全く馴染みがないのですが、「橋」の佐橋さんだけは小田さんの「クリスマスの約束」や「風のようにうたが流れていた」で演奏されているお姿を、TVやDVDでも拝見していましたし、松たか子さんのご主人だとお聞きして、音楽とは別の意味で興味を持っていました。
ゴシップ好きでスミマセン…
そして、小田さんがゲストで出演されるということもあって、「森亀橋」を観に出かけました。
「君住む街へ」ツアーの大阪城ホール公演以来ですから、5か月ぶりに小田さんを拝むことが出来ました♪
座席は3列目のほぼ中央
座席は前から3列目!!!
舞台の上には大きなシャンデリアが吊ってあって、そのほぼ正面でした。
小田さんのお姿も、かなりはっきり見ることができ、そこは嬉しかったのですが、日本一、音響が素晴らしいとアーティストの方が言われるフェステバルホールの、「音響」の点では、前寄り過ぎてあまり感じることが出来ず、そこは残念でした。
ですが、小田さんの透きとおる高音、そして佐橋さんのギター、ORIGINAL LOVEの田島貴男さんの震えるような独特の響く声、吉田美奈子さんのパワフルな声量などは、圧倒的で鳥肌が立ちました。
髪の毛が逆立つような、ぞわっと来る不思議な感覚…
心臓が掴まれた感じ・・・
若者風に言うなら、まじやべ~~
このような素晴らしい音楽をすぐ近くで感じることができて、感無量でした。
行ってよかったです!
次は10年もあけずにやりたいと仰っていたので、次回も足を運びたいと思います。
「森亀橋2017Your Song,Our Song」セトリ
公演の翌日、公式サイトで発表されていました。
SET LIST(8日公演分)M1 やさしい気持ち/Chara
M2 Swallowtail Butterfly〜あいのうた〜/Chara×佐藤千亜妃(きのこ帝国)【YEN TOWN BANDのセルフカバー】
M3 ひこうき雲/Chara×佐藤千亜妃(きのこ帝国)【荒井由実のカバー】
M4 桜が咲く前に/佐藤千亜妃(きのこ帝国)【きのこ帝国のセルフカバー】
M5 君と僕の挽歌/さかいゆう
M6 接吻/田島貴男(ORIGINAL LOVE)
M7 WINDY LADY/田島貴男(ORIGINAL LOVE)×さかいゆう【山下達郎のカバー】
M8 ラヴァーマン/田島貴男(ORIGINAL LOVE)
M9 THE LIFE/吉田美奈子×森俊之(Pf)
M10 FUN!/吉田美奈子×中納良恵(EGO−WRAPPIN’)
M11 Oh Happy Day / 吉田美奈子×中納良恵(EGO−WRAPPIN’)+KIKO’S Choir【Respect to Aretha Franklin&Mavis Staples】
M12 くちばしにチェリー/中納良恵(EGO−WRAPPIN’)【EGO-WRAPPIN’のセルフカバー】
M13 春風/岸田繁(くるり)【くるりのセルフカバー】
M14 ばらの花/小田和正×岸田繁(くるり)【くるりのセルフカバー】
M15 愛を止めないで/小田和正×岸田繁(くるり)【オフコースのセルフカバー】
M16 ラブ・ストーリーは突然に/小田和正×岸田繁(くるり)
M17 言葉にできない/小田和正【オフコースのセルフカバー】
この公演の模様はFMラジオで放送されます
こちらの公演は、FM COCOLOで、2017年2月26日 19:00~21:00に放送されるようですので、そちらを聴いていただくのが一番手っ取り早いですね。
小田さんの出演シーンのレビュー
拙い文章ですが、小田さんの出演シーンのみを書きたいと思います。
他のアーティストの様子は↓の記事をご覧くださいね。
さてさて、小田さんは大トリでした。
小田さんの前は、『くるり』のボーカリストの岸田 繁さんだったのですが、
「こんばんは、岸田です。呼んでいただいてありがとうございます」
と関西のイントネーションであいさつされ、ツアーで忙しい時期にも関わらず駆けつけてくれたと紹介されてました。
「さっきからずっと楽屋でテレビでこれ見てたんですけど。素晴らしいミュージシャンばっかりで、『プロ、すごいなー』って思って、見てたんですけど(おいおいのツッコミあり)。今日、近鉄と京阪で来たん、俺だけですわ」
(会場大ウケ)
岸田さんって、面白い方なんですね。
そして、穏やかな雰囲気で会場の空気を変えました。
そんな岸田さんが、1曲目「春風」をおひとりで歌った後、小田さんをステージに迎えます。
「私が一緒に、コラボレーションさせていただく方の年齢って、いくつぐらいやろなーと思ってたら、うちの親と同じぐらいの…ミュージシャンで、あの、僕の人生を狂わせた(会場大笑い)方なんですけども」
「それ、つい最近聞いた話じゃ…」と森亀橋がツッコミ。
ちなみに、この”人生を狂わせられた”というフレーズは、先に出ていた、さかいゆうさんが、田島貴男さんを紹介する時に使っていたのを、真似したものです。
「私の、一番年上の、友人でございます、小田和正!」
会場中がどよめき、キャーキャーと黄色い(茶色い)歓声。
私も5ヶ月ぶりの小田さんに興奮してしまって、最後までじらされ&前寄りの席だったということもあってか、
小田さ~~ん
小田さ~~~ん
小田さ~~~~ん
と、大声で3回も叫んでしまいました。
”我を忘れる”とはこう言うことですね
とにかく、小田さんの人気はすごかった!
会場のお客様の半分以上が小田さんファンだったのでは?
他のアーティストさんには悪いですが、出てきただけでものすごい歓声!
これはひいき目じゃなくて、小田さんの人気はすさまじかったです。
舞台に登場された小田さんは、濃いグレーのスーツに、インナーは”めざまし”のインタビューで来ていたものと同じだと思うのですが、ヘビのような、うろこのような柄の光沢のあるシャツ(表現が下手でごめんなさい )を着ていました。
「どーも!これと言って話もないんで」
「そーですねー、とりあえずやりますか!」
今日はゲスト出演だからか、全体的になんだか控えめな印象。
MCもほどほどで、すぐに演奏に入ってしまいました。
ばらの花(くるり)
お二人の声がハモって、重なった時の小田さんの高音!透き通っていて、響く響く!
いい、いい、良すぎる!
なぜにこんなきれいな高い声が出せるの??
決して声は太くないのに、なぜにこんなに響く??
自分の拍手の音すら邪魔に思えたので、手を軽く重ねるだけに抑えて、集中してじっくりと堪能しました。
鳥肌モンでした。
曲の後、おふたりでのMCで、小田さんが岸田さんのことを褒めました。
「よいメロ書くよね。アレ、〇〇の〇〇だっけ?(NHKのファミリーヒストリー??聞き取れなかった)TVでこの曲いいなと思って聞いてたら、お前だった。」
的なことを仰っると、岸田さんは露骨に喜んで、
「ええ~!?ホンマですか?いや、もう出てくる前、自信失くしてたとこやったんですけど、プロの人達はすごいな~って。だって僕、電車で来たんですよ~。皆さんはタクシーですよね?すごく嬉しいです、ありがとうございます。」
岸田さんが再び電車で来た話をしましたが、小田さん、どうでもよさそうな態度でかわして、「曲にいきましょう」と、そそくさと演奏に入っていきました。
なのに、後半は自分の方から「電車できた?」っと岸田さんに振ってましたね
「この次の曲は、俺ががライブの中で多分、一番多くやってる曲だと思うんだよね、オフコースの時から含めて、回数はね。だけどね、人とやるのは初めて。」
「まじですか、そうなの?僕、その曲は、オカンの車の中で、テープでめっちゃ掛かってたんですよ。ちょっと久しぶりに聴いて、まさか一緒にやれるとは思わなかったので…私鉄で来ました……」
と、岸田さん、また電車ネタ。会場笑い。
「まあ、じゃあ、曲にいくのが無難なので。(またいじらずにスルー)この曲は 多分79年だったか 78年だったか、そのあたりに書いた曲だと思うんですが…えー、君、何年生まれ?」
「私、76年生まれです。」
「あ~、じゃあやりましょう。愛を止めないでっていう歌をやります。」
小田さん、自分から岸田さんに生まれ年を聞いておいて、あっさり曲に行ってしまいました(笑)
愛を止めないで(オフコース)
とにかくかっこよかったです!
佐橋さんのギターも。かっこよかった!
「普段から、まあ、ボーっとはしてるんですけど、本番中も、まあ、緊張はしてるんですけど、ボーっとしてるんですけど、ちょっと次の曲で目を覚まして」
「あー、そうそう、その次の曲はですね、ホントはあの、岸田君はここでサヨナラするはずだったんですけど、リハーサルの時に次の曲をやり始めたら、なんか、隅っこの方で、なんか歌ってるから、お前歌えそうじゃん、歌えよ!って言って 」
「何か、メチャ出たがりみたいな…」
「急遽やることになりました」
「光栄でございます」
でも、岸田さん、ギターを外しだして、タンバリンとハンドマイクを持ちます。(見慣れない姿だと森亀橋からツッコミ入っていました)
「自信ないので、ギターやめてタンバリンでやります。難しい・・。ちょこっと。ちょこっとだけ歌います。」
それを見た小田さん、
「何だお前~!××(聞き取れなかった)ちゃんと歌えよ~」
と、不満そうでした(笑)
「小田和正氏の名曲中の名曲でございます。ラブストーリーは突然に!」
ラブストーリーは突然に(小田和正)
佐橋さんのチャカチャ~ン!
(チャカチャーンじゃなくて、チュクチュチューンらしい)
かっこい~~!これを生で見れるとは!
曲が始まった瞬間、お客さんがみんな立ち上がり、大盛り上がり!
この日、初の総立ちです。
Twitterの情報によれば3階席まで総立ちだったとか。
そして、間奏中にギターを外して、客席に突入!
ツアーを思い出します♪
1F席の端の通路に降りてきて、中央の通路で曲がって、客席にマイクを向ける小田さん。
1周回って、舞台に戻られました。
そしてピアノへ…
ラブ突終了後は、岸田さんとお別れです。
「岸田 繁君でした~」佐橋さんが最後に紹介して、岸田さんを送り出しましたが、その後、
「もしかして俺が言わないとダメだったんだ…すいませんね~段取りが苦手で…」
と、すまなそうな小田さん。
(会場は笑い)
「ここ(フェステバルホール)では、改装前には何度となくやったけど、新しくなってからは初めてで、このホールで歌えるのは嬉しい。ぜひ、またここに来たいと思います!」
ホントにまた来てくださいね~小田さん!
「あっという間におしまいの曲になりますけど…」
会場、ええええええええええーーーーー!!!
「ま、え~~なんですよ。さっきも言いましたけど、みんなで、このフェスディバルホールで…いや、まぁ、主題はそっちじゃないのかもしれませんが、大事に大事に育っていってほしいと思います。
そして、「森亀橋」プラス、カースケ。
また、いつか、こうして、演奏できる日が来ることを祈っております。今日はどうもありがとうございました。」
言葉にできない(オフコース)
しっとりとピアノソロから始まります…そして、最後はバンドが加わりました。
とにかく素敵でした。
そして盛大な拍手の中、小田さんは去っていきました。
最後の最後にみんなで歌う曲あるのかな?と思ったけど…
無かったです…(/ω\)
森亀橋の3人さんがMCで締めました。
アンコールあるのかな?
と、手を叩いてみたけど、無情にも終了のアナウンスが流れます…
え~?ホントに終わり??
小田さんのステージでは、いつも2~3回のアンコールが当たり前ですから、アンコールなしは、ちょっとガッカリでした。
カーテンコールだけでもあったらよかったのにね。残念でした。
でも、会場を離れるにつれ、徐々に余韻が…
「ばらの花」が頭の中をぐるぐる。
素敵な素敵な夜でした
小田さんも素敵でしたが、佐橋さんのギターがしびれました。
佐橋さんについては、また後日書きたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
※更新しました