小田和正さんが主題歌を歌うと知ってから、公開を楽しみにしていた、映画「坂道のアポロン」。
小田さんが、出来上がった映画をご覧になってから主題歌を書かれた!と言う記事を呼んで、「これは観ないわけには行かないだろう!」と、公開初日の2018年3月10日。劇場に足を運びました。
恐らく小田さんも、原作コミックは読まずに、映画から入ったのではないかと推察し、私もまっさらな状態で見たくなり、映画の公式HPに書かれている情報を読む以外は、事前の予習をしませんでした。
正直、小田さんの主題歌が目当てで劇場を訪れたわけですが、映画の方も、私の予想を何倍も上回る素晴らしさで、めちゃくちゃ感動して、何度も何度も涙を拭いましたし、”ムダなシーンが1秒もない!”という感じの作品でした。
終了後、観客はみんな鼻水をすすっていました。
原作マンガを読んでいなくても、全く問題なく楽しめましたよ~!
※2018年9月19日 DVD・Blu-rayが発売されます↓↓↓
「坂道のアポロン」はオフコースと重なる
「坂道のアポロン」の主人公たちは、坂の上に建つ高校に通っていました。
小田さんが中高と通った母校、横浜市の聖光学院も、海を臨む坂の上に建つ学校で、毎日”忌々しい坂”を上って登校した、ご自分の経験も重ねて書いた曲なのだろうとは想像していましたが、それだけではなく、この作品は1966年の佐世保を舞台にしていて、ちょうど小田さんの青春時代と、時代まで同じだったことを知りました。
学生運動というワード、教会、音楽に夢中になって、音をぶつけ合う主人公達、そして学園祭での演奏。
この話、まるでオフコースみたいじゃん!
と感じました。
小田さんの心に響かないわけがない!
特に
言葉なんかいらん!音ばぶつけたら、気持ちは通じる!
の千太郎のセリフとか。
原作者の小玉ユキさんが、オフコースや小田さんの曲を聴きながら連載を執筆していたという情報を、事前に読んではいたのですが、想像していた以上にオフコースに近いというか…重なる部分が多い気がして、気になったので、帰宅して早速ググると、出てきました!
小玉ユキさんのインタビュー記事です。
オフコースは1970年にデビューしていて、当時大学生だったはずです。一方で『坂道のアポロン』は1960年代が舞台で、薫たちは高校生。ちょうどこの時代に青春を送っているんです。
オフコースについては、それまでも知っていたし聴くけれど、そこまでくわしくはありませんでした。でもこの時代に青春を過ごした人たちが作る音楽って、今のその世代の方が作る音楽とはやっぱりちょっと違うと思っていて。「アポロンを描くぞ」という態勢でいざ聴くと、沁みる沁みる……。「こういう感じが描きたかったんだ!」とイメージがわっと膨らんで、執筆中はずっと聴いていました。
オフコースの曲をすべて聴き漁り、ライブDVDも見て、写真集まで見て(笑)。そうしたら、小田和正さんやオフコースがこれまでにたどってきた、さまざまなエピソードも知ることができました。そういうふうにして曲を掘り下げて聴いていくと、「あの時のことが大切で大切で仕方ない」というキュンとさせられる苦しさが、どんどん深みを持っていくんです。それがたまらなくて、その気持ちに常になっていたくて、ジャズ、オフコース、小田和正、ジャズ、オフコース、小田和正……という構成で作ったプレイリストを執筆時には必ずかけていました。
グノシー:「【坂道のアポロン】彼らを描くのに必要なのは、小田和正とオフコースだった:小玉ユキインタビュー」より引用させて頂きました
あぁ、だから私の心にも沁みたんですね…納得しました。
これは絶対に原作も読まねば!
9巻で完結してましたが、外伝集BONUS TRACK が出ていると知って、慌てて買いに走りました~
My Favorite Thingsが私のお気に入り
ここはちょっとネタバレですが…
映画のシーンで、ヒロインがMy Favorite Thingsを鼻歌で歌うシーンがあったのですが、聞いた瞬間、ハッとして鳥肌が立つような、何かが体の中からこみ上げてきました。
この曲はクリスマスの約束2017で、小田さんが和田唱さんと一緒に映画音楽メドレーの中で歌われた曲で、たまたま観覧に当選した私たち会場の招待客も、一緒にラララで歌いました。
あの日からMy Favorite Thingsは、本当に”私のお気に入り”の曲になっていたのですが、小田さんがクリ約で映画音楽特集をやろうと決めたのは、この映画がきっかけだったのかな!?
小玉先生がオフコースを聴いて書いた作品が、映画になって、それを小田さんが観て、主題歌として関わったことで更に何かが交わって、クリ約を見た私のようなファンが、映画を観てまた感動して…
いろんな事が繋がった…と言う不思議な感覚。
小玉先生や小田さんの想いや感動が、連鎖して伝わっているような、そんな気がしました。
全部、勝手な妄想ですが…
クリ約を見ていない人や、小田さんのファンじゃない人にとっては、なんのこっちゃ??という感じですね、きっと
小玉先生や作品のファンの方も、「勝手な解釈はやめて!」と怒るかもしてませんね、ごめんなさい(。-人-。)
小田さんに狂ってるBBAの戯言だと、受け流してください。
そして小田さんが主題歌を担当された主題歌「坂道を上って」についてですが、劇場で始めてフルコーラスで聴けたわけですが、新曲のはずなのに、何か懐かしい感じの曲で、しばらくは頭から離れそうもありません。
歌詞が新聞の一面に載ったみたいです。すごい!
[from STAFF]
はい、本日より\(^O^)/・・・続きはこちら(^_^)https://t.co/l0blxYMZqQ pic.twitter.com/IaSIpYNgxC— 小田和正 (@ODACHFEC) 2018年3月10日
もう一度聴きたいのに、まだ売ってない…
「坂道を上って」は、シングルでは発売されないのでしょうか…
近々新曲がまた2曲出るってFC会報誌「プレス」に書いてあったし、これで新曲が5曲たまったから、この勢いでアルバムが出来たら、全部いっぺんに聴けて嬉しいんだけど、今年は全国ツアーがあるから難しいかな…。
でも、ツアーではきっと歌ってくださるはず!
生で聴くのが楽しみです。
→2018年3月27日更新
な、なんと!ツアーの前にシングルの発売が決定しました!
4曲一緒とは、なんて大盤振る舞い!
小田和正 ニューシングル『この道を / 会いに行く / 坂道を上って / 小さな風景』発売
<収録曲>
「この道を」…TBS系日曜劇場「ブラックペアン」主題歌
「会いに行く」…めざましテレビ25周年テーマソング
「坂道を上って」…映画「坂道のアポロン」主題歌 (2018年3月10日公開)
「小さな風景」 …テレビ朝日系連続ドラマ「遺留捜査」主題歌
とにかく「坂道のアポロン」はとってもいい映画でした。
特に、オフコース、小田和正ファンの方は、絶対に必見の作品です!
特別番組での主題歌についてのトークシーン
映画公開前後に各地のTVで放送された、『映画「坂道のアポロン」公開記念特別番組』で、主要登場人物3人と監督のトークシーンがあって、そこで「主題歌について」というコーナーがありました。
千太郎役の中川大志さんは、小田さんが主題歌を担当されることを知らずに試写を観たそうで、エンドロールで小田さんの声が流れた瞬間の、感激した様子を番組で語っておられました。
鳥肌立ちました!声もすごいかっこいいし、きれいだし、心にすごい響く、素敵な、最後の曲…(りっちゃん役の小松菜奈さん)
あんなに曲がスッと入るのって、なんか珍しいぐらい…(薫役の知念侑季くん)
ずっと一緒に、この曲と一緒にやってきた感じって言うか…(千太郎役の中川大志くん)
そうそう(二人)
だって、大志はさぁ、聞いてなかったわけじゃない?その…誰が(主題曲を)歌うってこと、誰も教えてくれないで…
そう、初めて見る時に、そう!
曲流れた瞬間、隣りから、「はぁぁ~!」っていう…(声が聞こえた)
そう、(思わず)立ち上がっちゃって(笑)最初の一音目で、もう、「ハア!」って。本当に僕もう、よく聴いて、何か、こう、気持ちを作りたい時とか、すごい小田さんの曲聴いたりしてたので、「まさか!」と思いましたし。でも本当に菜奈ちゃんが言ってたみたいに、この曲聴いた瞬間に、小田さんがこの映画をどれだけ愛して曲を作ってくださったのかっていうのが、すごい伝わって、何かもう、嬉しくて嬉しくて、鳥肌が立ちました。
「はぁぁ」のところは、文字起こしだけでは伝わらないかもしれませんが、小田さんが主題曲を担当されたことを知って、本気で喜んでいるご様子でした(*´▽`*)
このことはFC会報誌プレスにも載っていましたが、小田さんファンも嬉しくなりますね。
中川大志くんありがとうね!
最後までお読みいただきましてありがとうございました。