ECサイトのSEO対策と、SEO研修に参加した感想【2019年6月】

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SEO対策

最近ちょっと煮詰まっていたので、最新のSEO情報を学びに、SEO研修に足を運びました。

久々にSEO研修に参加してみたのですが、たった1年やそこらでこれだけ変わるとは…

カビの生えたSEO対策を行っても意味がないことがよーく分かりました…

2017年秋に、Googleが新しいアルゴリズム「RankBrain」を導入してから、私のサイトも、2018年夏前くらいからじわじわと順位の変動を感じるようになってきました。

順位がドカン!と下がったということはないのですが、上がったり下がったりが激しくなったように感じます。

研修に参加してみて特に興味深かったのが、通販サイトの検索結果のお話でした。

主にECサイト(ネットショップ)向けの情報なので、私のようなブロガーのSEOとはちょっと異なる内容だったのですが、とても勉強になったので記事にしてみました。

ECサイトを運営されている方のためになれば幸いです。

小さなネットショップの上位表示は不可能!

現在の私は主婦ブロガーで、自宅で気楽に仕事をしている身ですが、ブロガーになる前は小さなネットショップの会社でパートで働いていました。

実店舗もあるにはありましたが、1日に1組の来客があるかないかの暇さで、私が在籍していた2016年の時点では、売り上げのほとんどが自社サイトのネットショップによるものでした。(ネットショップの信用のために実店舗を開いているという扱い)

当時は自社サイトだけで十分利益が出ていましたし、社長は「楽天やAmazon、ヤフーショッピングなどの大手ショッピングモールに出店しても、ピンハネが大きくて儲からない!」と敬遠していたはずなのに、最近になって楽天にショップを出したという噂を耳にしました。

「あんなに嫌がっていたのに、今さら何で楽天なんだろう?」と疑問に思ったのですが、その理由がこの日の研修でよくわかりました。

大手モールのページが上位表示を独占するようになった現実

ネットで何か商品を買いたい時は、「サプリメント 通販」や、「まくら 通販」と言った、「商品名+通販」のキーワードで検索する人が多いため、ネットショップではこのキーワードで上位表示させることが重要なのですが、2017年の時点では私が在籍していたお店も、この手のキーワードで1ページ目に表示されていたはずなのに、今はもう、2ページ目にさえ表示されなくなっていました。

「RankBrain」の影響で、この手のキーワードの上位は大手モールが占めるようになってしまい、小さなお店のサイトが検索結果の1ページ目に出てくることは、不可能に近いことになっているのだとか。

その理由は、通販関係の検索結果=実際に売れている順に変化してしまったから。

説明文に商品名をたくさんちりばめても、タイトルに商品名やキーワードを入れても、効果は全くなし!

実際に売り上げがあがっている、Amazonや楽天が上位にくるようにアルゴリズムが変わってしまったようなのです。

これは小さなお店を経営している人にとって、本当に危機的状況だと感じました。

どれだけSEOを頑張っても上位に表示される見込みがない以上、SEO対策は時間の無駄ですから、SEO対策に時間を割く暇があったら、大手サイトに乗っかるのが一番の得策なんだとか。

でもね、小さなお店には小さなお店なりの戦い方がある!と信じて、これまで頑張って来たのに、「売り上げをあげたいなら、Amazonや楽天に出店しろ!」と言われても、戸惑いますよね…

実際、会場がざわついていました。

恐らくこの講習を受けに来ていた人の多くは、大手モールに負けないためのSEOの秘策を習いに来たのだと思われますが、「そんなもんは存在しない!」とはっきり否定されたカンジですからね…

かわいいオリジナルの段ボールで発送したり、同梱物に凝ることも、「意味がない!」とのことでした。

モノを買いたい人はGoogleの検索窓では検索しない!

ただ、目からうろこが出た瞬間がありました。

ネットでモノを買いたい人が、Googleの検索窓で検索することは少ないということ!

Googleの検索窓で検索する人というのは、調べ物をするのが目的であって、実際に商品を買う気満々の人は、極めて少ないのだとか。

「購入したい」という気持ちがあっても、Googleの検索窓を使っている時点ではまだ情報を広く探している段階であって、コンバージョン率は低いということが統計でも出ているそうです。

買う気満々の人は、Amazonや楽天の中の検索窓で検索するんですって!

言われてみれば、確かに私もそうかもしれない…

どの大手モールを使うかは、貯めているポイントや、価格、送料の問題で比較するけれど、よほど特別な商品でもない限り、大手モール以外のサイトを比較対象にする機会は以前よりも減っていると思います。

Googleの検索結果に導かれるままに、いつの間にか大手モールの中だけで買い物を済ますようになっていたんですね。それが一番安くて簡単で、カード決済をする上でセキュリティ的にも安心なので、それが当たり前になってしまったというか…

私のような人が世の中に大勢いるとしたら、確かに大手モールに出店しなければ生き残れない気がします。

実際に、Googleの検索画面にいる人は購買意欲は薄いので、Googleのアドワーズ(Googleの検索結果と一緒に出てくる広告)に広告を出すよりも、大手モールに広告を打った方が効果があるのだそうです。

ただ、クリックされてもコンバージョンには至らないけれど、お店の名前を売るには良い方法なで、多少はアドワーズにも広告を出した方がいいけれど、本気で買ってもらうつもりの広告なら、楽天のモール内の広告に力を入れる方が良いそうです。

大手モールは、なんやかんやと搾取されるし、手数料を一方的に値上げしたりするけど、Googleのようにガクンと順位を落としてくるようなことはしないから、「信用するならGoogleよりも大手モールだ!」とも仰っていました。

なるほど。

確かにGoogle様のさじ加減一つで、順位が大きく変われば、売り上げもガクンと下がりますからね。いつ順位を下げられるかヒヤヒヤするデンジャラスな状況はできるだけ避けた方が無難です。

ネットショップにとってのSEOは、「広告費を掛けずに集客しよう」という目的のための対策でしたが、今はSEOよりも広告を打つことを中心にしないと、ネットではモノは売れない時代のようです。

いつかまたGoogleの検索結果の基準が変われば、どうなるかは分かりませんが、とりあえず今は小さなお店には厳しい時代のようです。

どうしても上位表示にこだわるのなら、キーワード重視のSEOは捨てて、別のことに力を注ぐべきであり、影響力のあるサイトに紹介してもらうこと(被リンク)が、今もこれからも一番有効な方法であることに変わりはないようです。

が、Googleはリンクがなくても知名度や評価、話題性を測る方法をすでに持っているそうなので、良いクチコミを集め、お店の評判や知名度を上げることが、SEOに繋がるということのようです。

サイトや商品の知名度や評判を上げるための方法

Googleの検索順位を上げるためには、サイトの評判や知名度を上げることが重要というのは、通販に限らず、どんなサイトにも共通することのようですが、では具体的にどうやってサイトや商品の知名度をUPさせるのか?

最近、大手企業がハッシュタグ#キャンペーン(商品名などを#にしてツイートすると何かもらえる、というやつ)を行っているのを見掛けますが、これって評判や知名度を広げる意図があったんですって~!

SNSを使ってリアルの認知度を広めているだけでなく、Googleの評価にもつながっていたなんて、全然知らなかった…

で、早速私も、Twitterの過去記事のランダム投稿に、サイト名のハッシュタグ#を入れることにしました。

バズるなんてことはないだろうけど、たまにRTしてくれる人がいるので、ハッシュタグが付いていればサイト名が広まることになるはず!?なので、効果があるかどうかはわかりませんが、とりあえず試してみようと思います。

キーワード重視のSEOよりも大事なことは?

研修では、いろいろな検索結果を例に挙げていましたが、言われてみれば、最近のGoogleさん、とっても賢くなっていて、キーワードがなくても私の気持ちを読んで、先回りしてくれていると感じることがありました。

昔のような通り一遍の検索結果を表示させるのではなく、検索キーワードによって表示される画面を変えているというか…

例えば「小田和正 新曲」と入れたら、勝手にYoutubeが上位に出て来て、最新曲の「会いに行く」や「この道を」が、すぐに聴けるようになっている。

「からあげ お店」と入れただけで、近所の唐揚げ屋さんを表示してくれる、それもMAP付きで!

曲名やお店の名前をキーワードに入れなくても、ちゃんと気持ちを読んでくれているんだと納得。

SEOが、キーワードよりもコンテンツ重視に変わってきたと言われていますが、「所詮ロボットだから、結局はキーワードがないと何が書いてあるかなんてわかるはずがない」と侮っていましたが、最近の検索結果は、タイトルやニスペット(検索結果の一部として表示される、Webページの要約文)にキーワードが入っていなくても、ちゃんと上位表示されるらしく、ユーザーが検索するキーワードに込めた想い(どんな情報が欲しくてこのキーワードを使っているのか)が読み切れていなかった…と大いに反省しました。

また、小手先のSEOでページに来させられたとしても、すぐに離脱して検索結果画面に戻ってしまうようなページでは評価は上がらないので、ユーザーの検索意図に合ったコンテンツを作り、ユーザーエクスペリエンスを高めるような、表示速度を速めたり、サイトの使いやすさを考えることの方が、キーワードをちりばめるよりずっと重要みたいです。

何よりも答えをすぐに見つけやすくして、検索を早く終わらせてあげることこそが、一番ユーザーのためになるので、そのようなサイトの評価は自然と高くなるのだとか。

なるほど。

結論を最後に持ってくるような、もったいぶった記事の書き方はやめて、ユーザーが欲しい情報をできるだけ上に書いて見つけやすくしてあげるように、記事の構成を変えていかないとだめだな、こりゃ。

早速リライトですな。

以上、ブロガーのSEOには直接関係のない情報も多い研修でしたが、最近の傾向が分かっただけでも結構ためになりましたのでFWさせて頂きました。

ユーザーの95%は購入しない!

※2019年12月4日更新

2019年末の、Googleアドセンスのオンライン講習(ビデオで視聴するタイプ)の中で、ECサイトに訪れるユーザーの95%が商品を購入しない!という結果を発表していました。

サイトに訪れるほとんどの人が、情報を見るだけ、情報収集するだけの「冷やかし」というのが現実なのです。

Googleアドセンスは、この冷やかしの客からも収益を得るために、商品を買ってもらう目的と並行して、広告収入も考えるべきだと説明していました。

これまではコンバージョンが下がるという理由から、ECサイト内に広告を表示させることは一般的ではありませんでした。

私がいた通販会社も同じで、Googleアドワーズで、検索結果や、よそのサイトに広告を出してもらうことはあっても、自社の商品を販売するサイト内に、他社の広告を表示させることはしていませんでした。今でも表示されていません。

でも、この数字を知ると、「ユーザー=お客様」という視点を少し変えて、売上UPのためにはコンバージョンだけに拘らずに、広告収入に頼る手段も有効かもしれないと感じました。

とはいえ、いかにも広告!という感じのディスプレイ広告を貼るのではなく、自然にサイトのデザインに馴染む感じで表示される、ネイティブ広告を利用するのが良いようで、グーグルアドセンスの新しい自動広告では、そのような広告が適度に表示されるそうです。

ガンガン広告が出るのが嫌なら、表示される量は自分で調節できますし、ここには広告を表示させたくない!と言う場所は、プレビュー機能で削除しておけば、その場所には広告は表示されません。

また、サイト内検索に「検索向けアドセンス」を導入するのも有効な方法のようです。サイト内検索で表示される検索結果が、これまでよりも自然なネイティブ広告スタイルに変わってきているようですから、自社サイトの検索結果の中に紛れて広告が表示され、たとえ商品が売れなくても、表示される広告を踏んでさえくれれば収益が発生するようです。

以上、拙い記事を最後までお読みいただきありがとうございました。

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