百人一首の和歌にも出てくる、日本三景の一つである観光地、「天橋立(あまのはしだて)」ですが、天橋立で海水浴が出来ることはご存知でしょうか?
景色を眺めるだけでなく、マリンレジャーも楽しめる場所なのです!
白い砂浜のビーチが美しく、水の透明度も高いので、水着までは着用しなくても、橋立をお散歩したり、レンタル自転車(2時間で400円くらい)でサイクリング(橋立の端から端まで20分くらい)する途中に、ちょっと靴を脱いでパシャパシャ遊ぶだけでも楽しいと思います。
逆に、海水浴には全く興味がなく、天橋立の景色を静かにゆっくりと眺めたい人は、海水浴シーズンは人がごった返していますから避けた方がよいでしょう。
天橋立ホテルに1泊2日で宿泊して、天橋立海水浴場で海水浴を楽しんだ感想を書きたいと思います。
※天橋立ホテルのブログに、周辺にある海水浴場についての情報が紹介されていました。
目次
天橋立付近の渋滞は解消されていた
私たち家族は、2015年の夏に一度、天橋立海水浴場を訪れたことがあるのですが、付近の国道は大渋滞で、駐車場はどこもいっぱい!
天橋立は想像していた以上に人気の海水浴場であることが分かりました。
仕方なくこの日は、対岸の半島にある海水浴場で泳いだのですが、対岸から臨む天橋立は、白い砂浜がキラキラと美しく、パラソルも賑やかで、まるで別世界のリゾート地のようでした。
それに天橋立で海水浴って、なぜか惹かれるというか、特別感があって面白そう!という気がして、いつかリベンジしたいと思っていました。
そして2018年夏。
たまたまお盆の時期に、「天橋立ホテル」の予約が取れたので、再び天橋立を訪れることにしました。
京都縦貫道が開通してアクセスが良くなった
2015年に訪れたときにも、天橋立付近にある宮津天橋立ICまでは開通していましたが、その先の与謝天橋立ICまでは繋がっておらず、高速の車両が一斉に下道に降りてしまうせいか、ものすごい渋滞でノロノロ運転が続きました。
ナビ上では宮津天橋立ICを降りてから10分も走れば天橋立に到着するはずの距離なのに、ぜんぜん進まなくて、諦めてUターンして別の海水浴場に向かった次第です。
今では京都縦貫自動車道がもっと先まで伸びて、「天橋立に行きやすくなった!」という情報をネットで何度か見かけましたが、今回は、朝の10時ごろに宮津天橋立ICを降りた後、道の駅の近くにあるショッピングセンターで買い出しをしたので、混雑する時間帯と重なったかも…と心配しましたが、お盆の時期でもほとんど渋滞はなし。
天橋立の入り口周辺で少し詰まった程度でした。
道路が整備されてアクセスが良くなったこと以外にも、最近は海離れが進んでいるとか、猛暑だと海よりもナイトプールが人気らしく、それもすいている原因のひとつだったのかもしれませんが、とにかく3年前とは全く状況が変わっていて、道路の混雑は解消されていましたし、ビーチもすいていました。
天橋立海水浴場の駐車場について
天橋立は、橋立の両端部で、文殊エリアと府中・傘松エリアに分かれていて、天橋立海水浴場に行くなら文殊エリアに駐車するのが近いのですが、天橋立には車で入ることが出来ませんから、天橋立海水浴場も車の乗り入れは不可です。
天橋立海水浴場へ日帰りで訪れる場合は、智恩寺というお寺の駐車場や、お土産店などの付近にある駐車場に駐車して、駐車場からビーチまでは5分~10分くらい歩きます。
荷物が多い人はカートを持参するか、最小限にするとよいでしょう。
駐車場代は1日500円~1000円でした。
「天橋立ホテル」はチェックイン前、チェックアウト後も駐車場が無料
私たちは「天橋立ホテル」を予約していたので、チェックイン前でもホテルの駐車場に、無料で駐車させてもらうことができました。
天橋立ホテルの駐車場は、ホテルの敷地内の他に、道を挟んだ向かい側にもあります。
道を挟んだ駐車場は一般の人も停められるため、すでに満車でしたが、係員に「今夜宿泊の予約を入れています」と告げると、敷地内の駐車場に誘導してくれました。
チェックアウト後は、道を挟んだ駐車場に移動して、ダッシュボードに「無料駐車券」のメモを置くように言われました。
これをしておけば、チェックイン後も1日無料で駐車できました。
「無料駐車券」はチェックアウトの際に「車を置いておきたい」とフロントで告げるともらえます。
天橋立海水浴を利用する際の更衣室、シャワー、食事など
日帰りの人は、駐車場に車を止めたら、天橋立に直行すれば、無料の更衣室はあります。
天橋立海水浴場には浜茶屋はありませんが、海水浴場のすぐ近くにある「はしだて茶屋」という飲食店の一角で、かき氷や焼きそばなどの軽食を販売したり、トイレや有料温水シャワー、無料更衣室、レンタサイクルも借りられます。橋立を自転車で走る人がたくさんいました。
お店の外には飲食できるベンチもありますが、橋立には松林があるため、木陰がたくさんあります。レジャーシートさえ持っていけば、木陰で休憩したりお弁当を食べたりできます。
ただ、松林はビーチから少し離れているので(100Mくらい)、ビーチのすぐ近くで休みたい人は、パラソルやテントを持参したほうがいいでしょう。
ちなみに、ビーチの海岸沿いの砂は細かいのですが、水中の砂はやや粗いため、ビーチシューズやサンダルで入った方が安全です。
温水シャワーは有料ですが、冷水のシャワーは無料です↓。
はしだて茶屋
冷房の効いた「はしたて茶屋」では食事もできますが、普通の飲食店なので、水着で砂だらけの状態で利用するのはちょっと非常識な気がします。
英語Menu↓の他にも、韓国語、中国語のMenuもあり。
あさり丼ミニそば付き。(冷or温を選べます)↓
小さな丼なので、量は少なのですが、なかなかおいしかったです。
黒ちくわ↓
想像していたよりもずっとでかい!
“黒いわし”が入ったすり身なので、普通の”ちくわ”と比べると少し癖がありますが、焼きたて熱々でおいしかったです。
天橋立ホテルの更衣室・お風呂
「天橋立ホテル」は水着でチェックイン、チェックアウトができます。
チェックイン前にビーチで遊んで、水着のまま戻ってチェックインができますし、早めにホテルに戻ったときは、お部屋は15時からしか入れませんが、チェックアウト前でも、更衣室やお風呂が利用できるのはとても便利です。
チェックアウト後も更衣室やお風呂が利用できるそうです。
チャックイン前、チェックアウト後の着替えは、フロントの前にある階段を2Fに上がったところに、男女別の更衣室が用意されています。(普通の和室です)
こちらで着替えて、荷物はフロントに預けるか、車の中に置いておきます。
更衣室の前に自販機があって、その角を曲がると大浴場があります。(天橋立温泉)
お風呂は全体的に小ぶりです。洗い場は13くらいはあったかな。
露天風呂もありますが、フェンスの近くに立つと、お庭やビアテラスから丸見えになるので女性は注意が必要です。
タオル・バスタオルはお部屋に置いてあるので、チェックイン前、チェックアウト後の入浴には自前のタオルが必要だと思います。
チェックインまでは、ロビーや売店で時間を潰せますし、お庭には足湯もあります。
浮き輪やボートに空気を入れられる
ロビーからお庭やテラスに出られますが、お庭に出てすぐの左手に空気入れ(エアーコンプレッサー)があるので、浮き輪やゴムボートの空気を入れたり、砂を落とすのに利用できました。
テラスは夕食のビアテラスの会場(夏だけ)になります。
このテラスの中を突っ切って、智恩寺の境内を通って天橋立(ビーチ)に行くのが近道です。天橋立海水浴場までは、徒歩で10分もかからなかったと思います。
天橋立ホテルのレビュー
天橋立ホテルの客室
天橋立ホテルの総客室数は52室なので、こじんまりとした温泉旅館という感じです。
スタッフの人が部屋まで案内してくれたり、食事に出ている間にお布団を敷いておいてくれるタイプの、昔ながらの旅館です。
お盆の時期なのでほぼ満室状態だったかと思いますが、それでもごった返すようなことはなく、朝食を少し待った程度だったので、通常は静かな宿なのではないかと思われます。
チェックインは15時、チェックアウトは10時。
私は、10畳の和室のお部屋を予約したのですが、別館の2Fでした。
施設も一般的な温泉旅館という感じですが、海側で眺めは良いです。こちらのホテルはほとんどの客室が海に面したお部屋なのだとか。
ベランダがないので、水着を干すところはありません。
私は小さめの物干しピンチとS字フックを持参して、お風呂場に干しましたが、なかなか乾かなかったので、夜は欄間(らんま)の中央部にS字フックを引っかけて、エアコンの風で干しましたが、ホテルの隣りに、オーベルジュ天橋立という系列ホテルがあって、そちらには洗濯機や乾燥機が置いてあるそうなので、洗濯が必要な人はそちらを利用するよう案内がありました。
客室内のお風呂とトイレはユニットで味気無い印象でしたが、お部屋は近年リフォームされているのか清潔感はありました。
クレンジングは大浴場にしかありませんでしたが、化粧水・乳液はお部屋の洗面所にもありました。ドライヤーもお部屋にあり。
持参した飲み物を入れることができる空っぽの冷蔵庫の上に、2Lのミネラルウォーターがサービスで置いてありました↓
ドリップコーヒーやティーパックの緑茶、紅茶も。
天橋立ホテルのWi-Fi
ホテルのWi-Fiは、お部屋のテーブルの上にパスワードが書かれた紙が置いてあります。
機器のWi-Fi設定のネットワークの中から、「AmanohasidateHotel」を選んで、PWを入れればすぐに無料でつながります。
SNSやネットを閲覧するくらいなら十分な速度ですし、動画も少し待てば見れましたが、ゲームアプリをすると動きがカクカクしたり、度々ロールバックが起こったようです。
※別館だったせいかもしれませんが
天橋立ホテルのビアテラスでの夕食
私が利用したのは、「【期間限定】食べ放題!飲み放題!のビアテラス宿泊プラン」でした。
夕食はビアテラスでの飲み食べ放題。
眺めの良い、外のテラスに席を準備してくれています。
チェックイン時に食事の希望時間は尋ねられますが、テーブルには名前が貼ってあるので、急いで席を取りに行かなくても大丈夫です。
私たちは海水浴をしてお腹が空いていたので、OPENの17:30にビアテラスに向かいましたが、まだ暑い時間帯なので、少し日が落ちたくらいのほうが涼しいと思います。(L.O.20:30。21:00閉店)
飲み物は、グラス交換制の飲み放題!
飲み物のブースまでグラスを持って行って、係の人に注いでもらいます。ソフトドリンクはドリンクバーのようになっています。
アルコールのメニュー
- キリンの一番搾り
- キリン黒生ビール
- ワイン(赤・白)
- 冷酒
- 焼酎(芋・麦)
- ハイボール
- サワー(レモン・梅・青りんご)
ソフトドリンクのメニュー
- 烏龍茶
- コーラ
- ぶどうジュース
- オレンジジュース
- リンゴジュース
かき氷もありました。
ビアテラスのお料理について
料理は、鶏やゲソの唐揚げ、ピザ、ウインナー、ちくわの磯辺揚げ、カレー、冷やし茶漬け、もつ鍋、エビ蒸し餃子などなど、40種類ほど。
凝ったお料理も和・洋・中とそれなりにありましたが、メインのお料理のパンチが足りないというか…私はお酒はあまり飲めないので、どうしてもご飯がメインになるので、飲まない人にはちょっと物足りない印象でした。
海の近くなので、海鮮の浜焼きなども期待したのですが、残念ながらありませんでしたし、お肉はローストポーク。
あっさりと品が良くて、十分おいしかったのですが、海水浴の後だったので、ガッツリとビーフの焼肉かステーキがあると良かったなぁ・・・
日帰りなら3,900円の飲み食べ放題ですから、まあ、食事はこんなもんでしょう。
お盆の時期で、宿泊費が高額だっただけに、この夕食はちょっと残念でした。再びこのホテルを利用することがあるなら、別の料理のプランにすると思います。
朝食バイキング
夜のビアガーデンはやや不満でしたが、朝ごはんはおいしかったですよ~
豪華さはありませんが、どれもこれも良いお味でした。
料理人がライブキッチンで焼いてくれる、だし巻き玉子が特においしかったです。
干物の味もGOOD!あら汁もおいしかった~
天野橋立ホテルの良かった点・残念な点
良かった点
- 朝食バイキングが美味しい
- チェックイン前やチェックアウト後も駐車場が無料で使える
- 海水浴をする時はチェックイン前やチェックアウト後も無料で使える更衣室がある
- 海水浴をする時はチェックイン前やチェックアウト後も無料で大浴場が使える
- 天橋立海水浴場まで徒歩10分以内の距離
- 水着でチェックイン、チェックアウトが出来る
- 浮き輪やボートの空気入れ(エアーコンプレッサー)がある
- 足湯がある
- 天橋立を望むロケーションが良い
- Wi-Fiが無料
残念な点
- ビアテラス(夏のみ)のお料理が物足りない
- 大浴場が小さめ
- 露天風呂は気を付けないと外から見えやすい
以上、天橋立ホテルに宿泊したり、天野橋立海水浴を利用する方のご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。