「ちはやふる」原作コミックやアニメで描かれている、聖地と呼ばれるゆかりの場所や、映画「ちはやふる -下の句- 」のロケ地を巡る、あわら市観光協会主催の「聖地巡礼ツアー」に参加して巡った場所と、ツアーには入っていなかった場所も併せてご紹介します。
目次
ツアーで巡った聖地
ツアーになかった聖地
ご紹介するのは↓の地図の☆マーク。
- 黄色い☆マークはJR芦原温泉駅から徒歩で回れる聖地
- 緑の☆マークはバスや車の移動が必要な聖地
- 赤のお買い物マークは、コミックに登場するお菓子が購入できるお店なので、詳しくは聖地巡礼のついでに「ちはやふる」のマンガに登場したお菓子を味わってみよう!【福井編】をご覧ください。
参考 ちはやふる映画ロケ地巡り【滋賀県大津編】も更新しました~
ちはやふる聖地巡礼ツアー(in あわら)とは
漫画・映画「ちはやふる」の主要登場人物である ”綿谷 新(わたや あらた)”は、 福井県あわら市在住の設定のため、マンガでも映画でもアニメ版でも、度々あわら市が登場しています。
私がコミックと映画「ちはやふる」のファンだという事は過去にお伝えしましたが、聖地巡礼はやったことがなかったので、自力で聖地を探して回ってみようかと思っていた矢先に、タイミングよく、あわら市観光協会が主催する「ちはやふる聖地巡礼ツアー」が2017年秋に催行されることを知って、早速応募した次第です。
JR芦原温泉駅を起点に
の順で、徒歩と路線バスで巡った3時間弱のツアーでしたが、老若男女、いろいろな世代のファンが集まっていて興味深かったです。
ガイドさんからいろいろと裏話も聞けましたし、一緒に回った参加者の中には、映画撮影のエキストラにまで参加された!という熱烈なファンの方もいらっしゃり、本当に楽しい時間を過ごすことが出来ました。
この聖地巡礼ツアーは、過去にも実施されていたようですし、『映画ちはやふる-結び-』の公開が、2018年春に決定しましたので、春ごろにまた開催されるかもしれません。詳しくは直接お問い合わせください。
あわら市 経済産業部 観光商工課 TEL:0776-73-1221
あわら市観光協会 TEL:0776-78-6767
ここでは、ツアーで巡った聖地にプラスして、
も一緒にご紹介します。
ちはやふる聖地巡礼ツアーの起点はJR芦原温泉駅
JR芦原温泉駅の駐車場
駅前のロータリー内にある駐車場は、短時間なら無料で駐車できるようですが、長く停める時は、駅に向かって左側に市営駐車場があります。
1時間までは無料!あわら市って太っ腹!!!
ちはやふるカレー
聖地巡礼ツアーの集合場所だった、JR芦原温泉駅の1Fにあるあわら市観光協会 観光案内所の中には、東京都府中市近郊でしか販売されていない『ちはやふるカレー』が置いてありました。このあたりではこちらでしか買えないそうですよ。可愛いパッケージは末次先生がこのカレーのために、ご自分から書き下ろしたそうです。
このイラストは、コミック34巻と35巻の裏表紙にもなっています!
他にも、ちはやふるおみくじ付きクッキー(中身は普通のラングドシャ)も売ってました。
1.JR芦原温泉駅
ちはやふる聖地巡礼ツアーは、綿谷新の家の最寄り駅である「JR芦原温泉駅」からスタートです!
JR芦原温泉駅 駅舎
まずは、2巻の第十首、6巻の第35首、17巻の第92首などで度々登場するJR芦原温泉駅の駅舎。
コミック2巻で描かれた頃と比較して、2ヶ所変わったのだとか。
「ちはやふる」の効果で、あわら市に観光客がたくさん訪れるようになったことでエレベーターが設置され、外観が一部変わったのと、四角い時計が丸型に変更になったそうで、ツアーで聞いた裏話です。
2017年現在、金沢まで開業している北陸新幹線が、2020年には福井まで延伸することが決定しており、このJR芦原温泉駅にも新幹線が停車するようになります。
そうなると、関東周辺からのアクセスは便利になりますが、駅前周辺が再開発されるという事なので、残念ですがこの風景は変わってしまうかもしれません…
コミックに描かれた芦原温泉駅や駅周辺をご覧になりたい方は、本格的な工事が始まる前に、できるだけお早めにお出かけになった方がいいいと思います。
芦原温泉駅の切符売り場周辺
続いては、6巻第35首に登場する、芦原温泉駅2Fの切符売り場周辺で、新と、兄弟子の村尾さんとのやり取りのシーン。かるたに疲れた村尾さんが、練習日にもかかわらず電車に乗ってどこかに行ってしまうという場面で使われている場所です。
新が、村尾さんに気が付いて、声をかけた通路。
村尾さんが切符を買っていた切符売り場。
そして改札。
「おれはちょっと、疲れたわ」と言いながら、村井さんが下りて行ったと思われる、ホームへ続く階段。
そして線路。
おおお~!!!
ぜひコミックと見比べて欲しいのですが、実際に見ると、かなりそっくりで感動しますよ!
JR芦原温泉駅の2番ホーム
次は芦原温泉駅のホーム。入場券は140円です。
コミック2巻の第九首で、A級に昇格した直後、福井に住む新に電話で報告した千早でしたが、「悪いけど電話とかせんといて。かるたとか、もうやってないから」と、一方的に電話を切られ、まさか新がかるたを辞めた…???。その真意を確かめるため、太一と二人で福井県あわら市に向かったシーンです。
こちらもコミックをご覧頂ければわかると思いますが、芦原温泉駅のホームの様子が、かなり詳細に描かれていました。
千早と太一が降り立った、2番ホームです。
そして、映画「ちはやふる -下の句- 」でも、このシーンが描かれましたが、映画では、特急しらさぎ号から2番ホームに降り立った二人を、3番ホームから撮影しています。
「ちはやふる」の看板は、撮影の時だけ、別のものに差し替えられたのだそうです。
2.再会の土手(土手ドン!)
映画「ちはやふる -下の句- 」の中で、千早と太一が、徒歩で新の自宅に向かうシーンを撮影したロケ地がこちら!
映画では田植えが終わった新緑の頃でしたが・・・すでに稲刈りが終わっています。
映画では、すれ違いざまに、自転車の新もふたりに気が付くんですよね~!後ろを振り返りながら運転していたせいで「わ~~~」とそのまま土手へ転落。「ええ?」と追いかけた千早まで土手を転がり落ちて、マッケン新が、すず千早に「土手ドン!」。泥だらけで「会いたかった~」と千早が泣きじゃくるシーンを撮影した場所です。
影になって見難くてスミマセン。草もボーボーです。春に訪れれば、映画と近い風景が撮影できるはずです!
この日のツアーでは土手ドン!を真似する人はいませんでしたが、前回のツアーではいらっしゃったそうですよ
ツアーガイドさんのお話では、2018年春に公開予定の続編映画「結び」でも、この場所がロケ地に選ばれたのだとか!!!2017年の桜が満開の日に、真剣祐さんが訪れたそうです。(そのシーンが使われるかどうかは公開までのお楽しみです。カットにならないで欲しいです…)
※2018年3月17日更新 「結び」を観てきましたが、多分、この場所のシーンはなかったと思います…あわら市のシーンは、電車が走るシーンくらいしかなかったような…
三国ボート付近にある、あわら市の学校の屋上で撮影して行ったと聞いていたのですが、映画オリジナルキャラの我妻伊織ちゃんが、屋上で習字をするシーンはあわら市だったのか??
マッケンが着替えに使った公民館
その撮影時に、近くの「井伊公民館」が着替えやメイクに使われたのだとか!
お電話で確認してみましたら、「1時間くらい着替えに使っただけで、食事も取らなかったし、何の跡形も残ってないですよ~」と職員さんが仰ってました(笑)
でも、マッケンさんが訪れた!というだけでも、超レアな情報です!
矢地繊維までのバス
この「再会の土手」は、JR芦原温泉駅から少し離れていて、徒歩では厳しい場所になります。聖地巡礼ツアーでは路線バスを利用しました。
JR芦原温泉駅の1番乗り場から出ている、『永平寺行き』に乗り、4つ目のバス停「矢地繊維前」で下車。大人210円。
※時刻表を見ると、終点(行先)が丸岡バスターミナルだったり、永平寺口駅だったり、永平寺だったりとバラバラですが、87番のバスは全て「矢地繊維前」に停車するそうです。
「矢地繊維前」バス停の帰り(JR芦原温泉駅行き方面)の時刻表です。
※2017年9月時点での情報です
参考 京福バスの検索ツール
A.山室の桜並木
こちらの場所は、映画では使われなかったのですが、原作コミック(2巻の第九首)とアニメ版で、新と千早・太一が再会する桜並木のモデルになった場所なのだそうです。
※聖地巡礼ツアーでは訪れませんでした
JR芦原温泉駅から徒歩10分の所にある「山室の桜並木」です。
新の自宅に尋ねた千早と太一でしたが、新は留守で、「駅前の本屋さんでバイトしている」と聞いて、桜が満開の中を芦原温泉駅の方に戻って歩いていると、自転車に乗った新と偶然すれ違い、気づいて追いかけた千早が新の服を引っ張ったことで一緒にコケて、桜の中で新が土手ドンする様子が描かれています。
桜の名所らしいので、来年の桜の時期に再び訪れて、写真を更新したいと思います。
3.新が自転車で「特急しらさぎ号」を追いかけた場所
2巻の第九首、十首。「わからんの?もうかるたはやってない。やらない。」と新から冷たく突き放され、ガックリうな垂れて帰りの電車に乗る千早と太一。そこに千早の残していった手紙とまんじゅうの包み紙に書いたメッセージを読んだ新が、二人が乗った特急しらさぎ号を自転車で追いかけるシーンです。
驚くほど列車と近い距離なので、バッチリ車内の人の姿が見えましたから、千早も新も、お互いの様子がしっかりと確認できたはず。
こんな自分を見せたくなかった…と涙を浮かべ、「でも、会いたかったよ、ずっと」と、走り去る列車を見送った場所。
※この場面が映画で描かれなかったのは、とても残念ですが、原作のファンにとってはここは間違いなく聖地ですね!
JR芦原温泉駅に向かって右側にある交番を過ぎたあたりです。
4.浦安橋
3の道を線路に沿って歩くと浦安橋に辿り着きます。
アニメ版では、新が自転車で千早と太一の乗る、特急しらさぎ号と並走しながら、この橋まで追いかけていきます。
毎年、かるたの名人・クイーン戦が開かれ、映画の撮影にも使われた場所が、近江神宮の近江勧学館2Fの「浦安の間」なので、不思議な縁を感じる…とツアーのガイドさんがおっしゃっていました。
5.竹田川遊歩道のマッケン石
4の浦安橋を渡る手前(堤防沿い)を、右に曲がってしばらく歩くと、マッケン石があります。
映画「ちはやふる -下の句- 」の中で、新が、修理から戻ってきた携帯電話に千早からの留守電がたくさん録音されていたのを、夕焼けの中で聞いているシーンを撮影した場所になります。
右から2番目の石がマッケンさんが座ったマッケン石です。
映画のロケ弁が食べられるお店
このマッケン石のある場所のすぐ裏にある「若桜」という仕出し・料理屋さんの2Fは、映画ロケ中の休憩場所だったようで、お店の名物である魚のフライは、撮影中のロケ弁として提供されたのだとか。
↑は若桜さんの裏口です。
ちはやふるweek2017のガイドブックによれば、弁当1個でもテイクアウトできて(予約必要かも?)、店内でもBランチ(1,058円)で魚フライが食べられるみたいです。
「新田真剣祐さんの座った場所で、白身フライ食べてくださぁ~い」とお店の方がコメントしてますので、間違いなく!マッケンさんもこのお店に訪れたようです。
若桜 カフェ&バル さくら
あわら市春宮1-9-37
電話:0776-73-0151
定休日:水曜(日曜は予約のみ)
ランチ:12-14時(月・火・木・金のみ)
バル:18-22時
6.勝義書店&産婦人科の電柱広告
原作でも映画でも何度も登場しているJR芦原温泉駅前にあるおみやげ屋さんと、その隣にある新のバイト先という設定の「勝義書店」。
特に27巻の第140首では、このまんまの感じが大きく描かれています。
福井県には「勝木書店」という名前の書店があるので、それをモジったのだとか。
映画「ちはやふる -下の句- 」では、原作マンガと全く同じ場所に本屋のセットが作られました。
ちょうどここは空き店舗だったそうですが、制作スタッフさんの手によって、見事に本屋さんに、中も外も作り替えられたのだとか。
現在は、中は撤収されたそうですが、外観だけは映画の時の「まんまの状態」で残っています。聖地巡礼に訪れるファンのために、出来るだけ長く保存して欲しい風景です!
普段はシャッターが閉まっていますが、この日はカード交換会のイベントが開催されたため、開いていました。書店の棚は残っているみたいです。
しかし、本を鯖江市の富士書店で借りるなどして、内側までしっかりと本屋として作り込まれたのに、なぜか映画では外観のみが使われ、書店の店内の撮影は鯖江市の富士書店Bで行われたそうです。
そしてこちらは、17巻の第92首で、夏休みにバイト中の新のところに、指の手術で入院中の千早から電話が入り、店の外に出て電話する場面のところ。早く強くなりたいのに、指のケガというアクシデントがあっていろいろ悩んでいる千早に、「自分は、かるたが一番楽しいと感じた、3人でかるたしたボロいアパートのことを想い出す」と新が語る、結構重要なシーンです。それを聞いた千早は、「よくわかんない気持ち。でも、私は一生、かるたが好きで、新が好きなんだ」と、新に対する複雑な想いを感じるのです。
新が、このガードレールに腰掛けて電話をしていました。
電柱看板の『金津産婦人科』が原作コミックでは『金川産婦人科』になっています。
B.勝義書店の店内を撮影した富士書店(鯖江市)
本屋の店内は、鯖江市にある実際の書店である、富士書店さんで撮影されたそうです。2015年5月21日に撮影ロケ地として使われ、マッケンさんも訪れたようです。
※こちらのお店は2019年春にリノベーションをして、カフェ付きのオシャレな本屋さんに生まれ変わったようです。
↓の様子は、リニューアルオープンする前のお店の情報となります。
昔懐かしい、書店です。
マッケンのサインもありました。
映画「ちはやふる -下の句- 」には、何度か書店のシーンが登場しますが、太一から掛かってきた電話をレジのところで受けるシーンなどは、外の景色が芦原温泉駅前ではないのがわかります。
ちなみに、店内の壁に掛かっている電話がそのまま撮影に使われたそうです。
ロケ班70人分のお弁当を、富士書店さんの斜め向かいにある居酒屋の天喰家さんが手配され、大通りの角にあるお寺さんで食べたのだそうです。
実は私、こちらの天喰家の御主人さんと古い知り合いなので、鯖江にご用の際には、ぜひ訪れてあげてくださいね~
ちなみに、JR芦原温泉駅からは車で1時間程掛かります。
JR芦原温泉駅からJR鯖江駅まで、電車で移動する手もあります。JR鯖江駅から富士書店までは徒歩5分です。
C.あわら湯のまち駅
新が所属する、福井南雲かるた会の最寄り駅という設定なのかな…?よくわかりませんが、26巻の第137首などで2回くらい登場しました、えちぜん鉄道 三国芦原線の「あわら湯のまち駅」です。
「JR芦原温泉駅」と「あわら湯のまち駅」について
あわら市には「JR芦原温泉駅」と、「えちぜん鉄道 あわら湯のまち駅」という2つの駅がありますが、乗り継ぎはできません。
この二つの駅は、距離が離れていて、車で15分位かかります。
徒歩で行ける距離ではありませんので、バスやタクシーを利用するか、芦原温泉の宿に宿泊されるなら、宿の送迎バスを利用されるのがベストだと思います。
※えちぜん鉄道の三国芦原線は、福井駅~三国港を結ぶ線です。
あわら湯のまち駅行きのバス
バスの場合は2番乗り場から出ているバスを使えば、「あわら湯のまち駅」に停車するようですが、本数が少ないのでご注意ください。
※運行ダイヤは2017年10月5日時点のものです。
帰りのバスの時刻はチェックするのを忘れましたので、京福バスの検索ツールをご利用ください。
福井周辺の聖地は以上となりますが、JR芦原温泉駅周辺の聖地・ロケ地であれば、徒歩とバスで半日もあれば回り切れると思います。
ただ、「鯖江市の富士書店も!」となると、JRで鯖江駅まで電車での移動が必要なのですが、電車の本数も少なく、福井駅で乗り換えが必要な電車も多いため、事前に時刻を細かく調べて行かれるか、レンタカーを借りた方がスムーズかもしれません。
参考 芦原温泉駅 時刻表
【番外】映画「上の句」に出てきたカニボールペン
映画ちはやふる「上の句」で、白波会での合宿のシーンで登場した『蟹のボールペン』も近くで見つけちゃいました~
太一がわざと千早と同じ高校を受験したことを坪口さんにばらされて、太一が千早にだということが、かなちゃんと原田先生にバレちゃったけど、その時千早は、白目向いて寝ているところを蟹のボールペンで耳を挟まれていた、というシーンです。
アマゾンでも買えますけど↓、「越前ガニ」は福井県の有名な特産物なので、もし立ち寄ることがあれば記念にいかがでしょうか。
私が購入したのは、石川県加賀市にある、北陸自動車道の尼御前サービスエリアの下り線(関西方面から金沢方面に向かう側)です。
1本432円でした。
参考 聖地巡礼のついでに、原作コミックに出てきたお菓子が買えるお店も一緒に巡ってみると楽しいですよ~
参考 「ちはやふる」に関連する記事は↓にまとめました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ちはやふる聖地巡礼・ロケ地巡りの旅のお役に立てれば幸いです。