中国(北京)のトイレ事情◆トイレットペーパーはある?紙は流せる?【2018年6月時点】

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トイレ

2018年6月に、中国の首都 北京へ訪れた時の、トイレ事情について記事にしました。

中国には万里の長城や紫禁城(故宮)などの、素晴らしい世界遺産がたくさんあるので、一度くらいは訪れてみたいと思いながらも、中国人は反日感情が強くて怖い…というイメージがあるのと、トイレ事情が悪いことも躊躇していた理由の一つでした。

ちょっと前の中国は、広い空間に、”金隠し”もない和式の便器だけが並んでいて、扉どころか隣りとの間仕切り壁もない、いわゆる個室になっていないトイレが普通だったようです。

用を足しながらお隣の人と「ニーハオ!」と会話するという、”裸の付き合い”を遥かに超えた世界…

銭湯(大浴場)のトイレ版ですね。

ちょっと信じられませんが、このような公衆トイレが中国では一般的だったようです。

日本の銭湯も、西洋人から「大勢の人前で裸になるなんて!!!」「誰もが同じ浴槽に入るなんて衛生的じゃない!」と思われたそうですが、私たちは生まれた時からそれが普通でしたから、きっと中国のトイレもそれと同じですね。

それが文化の違いというものなのでしょう。

とは言え、日本では昔から、厠(かわや)を大勢で一緒に使う習慣はありませんから、用を足すところは誰からも見られたくないので、トイレは個室でしっかり囲んでないと嫌ですし、鍵も必要ですよね

10年ほど前に中国を訪れた人の話では、扉の付いていないトイレや、扉は付いていても全面を塞ぐようにはなっておらず、しゃがむとお尻が丸見えになったそうですが(その方は折り畳み傘で隠していたらしい)、中国では2015年から、観光客が利用するレストランや観光地できれいなトイレを提供するための「トイレ改革」を行っていることを知り、ようやく中国行きを決意しました。

で、実際に北京に4日間滞在しましたが、現在はそのようなトイレは一度もありませんでした。ちゃんと個室になっていて、扉もカギも付いていましたよ。一応、折り畳み傘は持参しましたが、一度も使うことはありませんでした。

地元の人しか使わないような公衆トイレは、今でも扉がないことがあるのかもしれませんが、出来るだけ意識して、ホテルや飲食店、世界遺産の中にあるトイレを使うようにしていれば大丈夫ですよ~

ただ、トイレットペーパーのことなど、ちょっと日本とは違っていたところがありましたのでご紹介します。

中国(北京)の2018年のトイレ事情

トイレットペーパーは設置してあるか?

中国で最初に入ったトイレは北京首都国際空港のトイレでしたが、普通に、個室の中にトイレットペーパーがありました。

しかし、その後に入ったトイレはどこも、個室の中にトイレットペーパーはありませんでした。(ホテルは除く)

世界遺産のトイレも、です!

「紙がなかったです…」とガイドさんに言うと、個室に入る前(洗面所や通路など)の壁に設置してあることが多いので、そこで必要なだけクルクルっとちぎって、個室に持って入るのだとか!

へ~~

それからは、個室に入る前に通路を探すと、大抵は、大きなロールのトイレットペーパーが、壁に設置してありました!

しかし、首都ペキンにある世界遺産のトイレでも、紙が切れていることがありましたので、中国の旅では、ティッシュペーパーを多めに持ち歩くことをおススメします!

中国のトイレはトイレットペーパーは流せるのか?

台湾は”下水管が細いために詰まりやすい”という理由で、トイレットペーパーが流せないため、お尻を拭いた紙は汚物入れに捨てるのが一般的で、大き目サイズの汚物入れ(バケツ)が各個室に設置されていました。

北京にも同じような大きな汚物入れがあって、トイレットペーパーが捨ててありましたので、ガイドさんに「中国のトイレは、トイレットペーパーを流してはいけないの?」と尋ねると、ホテルは流しても大丈夫!と仰っていました。

宿泊したホテル(ハワードジョンソンパラゴンホテル北京)のトイレは、日本と変わらないトイレでしたし、トイレットペーパーも設置してあったので問題なく流せました。

その他の公共トイレは、トイレットペーパーなら流せるけれど、トイレットペーパーの設置率が低く、トイレットペーパー以外の紙を使った場合、それを流すと詰まる恐れがあるため、普通のティッシュペーパーなどを使った時は、汚物入れに捨ててくださいというお話でした。

日本でも「トイレットペーパー以外の紙は流さないでください」と書いてあることがありますが、それと同じですね。

ただ、場所によってはトイレットペーパーではなく、手を拭くペーパータオルのような紙質のものが設置してある場合もあり、「これ、ホントに流しても大丈夫なのかな?」と不安に思うことはありましたので、設置されている紙だからと言って、100%信用して流すのは危険な気もしました。

また、飲食店のトイレなどは、流れる水の勢いがかなり弱い場合があり、そのような時は流さない方が良いと思います。

滅多なことはないとは思いますが、”旅先で汚水が逆流して、汚物まみれになった”なんていう恐ろしい事態を避けるためにも、中国でホテル以外の場所のトイレを使う際には、紙は流さない方が賢明です!

お尻を拭いた紙は、全て汚物入れに捨てるのが間違いないと思います!

中国の和式便器の向きが分かり辛い

空港やホテルは別にして、中国のレストランや観光地のトイレは、圧倒的に和式が多かったです。

中国の公衆トイレの便器

また、↑のように、”金隠し”が付いていない便器が多く、どっち向きに座るのかが分かり辛かったです。

日本の和式トイレの場合は、扉を背にして、壁に向かって用を足すような感じで便器が設置されていることが一般的だと思います。(万が一、鍵を掛け忘れて、ドアを開けられたとしても、お尻を見られるような感じ)

なので、↑のような便器の時は、いつも通り壁側に向かって座るようにしていましたが、用を足しにくい!?というか、何かしっくりこないと感じることがありました。

どうも中国では、日本とは逆で、扉側に向かって座るようになっているトイレもよくあるようで、その都度、状況に応じて、座る方向が変わるようです。

便器をまたぐ前に、「どっちが前かな?」と考える必要がありますよ。

中国政府主導の「トイレ改革」について

中国の公共トイレは、↑でご紹介した、汚物を入れるための大きなゴミ箱が各個室に置いてあり、それにはフタがないため、当然その匂いが充満していて臭いです。

日本にもいまだに汚いトイレはたくさんありますので、中国のことを悪く言うつもりはありませんが、日本の感覚で、「このレベルの施設なら、当然トイレもきれいなはず!」と思って利用すると、あっさりと裏切られます。

空港や、外観はそこそこきれいなレストランのトイレでも、衛生面は今一つと感じることがあり、政府主導で「トイレ改革」を実施している割には、まだまだ汚いという印象を受けました。

地下鉄の古い駅のトイレぐらいのレベル、と言えばイメージしやすいでしょうか。

しかし!

私の記憶では、今から25年ほど前(平成5年ごろ)の東京駅のトイレは、和式でトイレットペーパーは設置されておらず(トイレの中にチリ紙の自販機があった)、現在の中国の状況と同じくらいでしたが、今ではピカピカです。

恐らく中国は、たった数年でこのレベルまで改革していくでしょう。進化のスピードがハンパないですから!

ネットで「中国 トイレ」で検索すると、すごい画像が出てきますが、この画像と比べると、今回の旅行先で使った公共トイレは、格段に進化していましたし。

中国では昔から、子供にオムツを履かせずに、お尻部分に穴が開いた”穴あきズボン(股割れズボン)”をはかせて、排泄はガマンをさせずに、所かまわず用を足すことが一般的だったのだそうです。ガイドさんの話では、さすがにペキンにはいないけれど、田舎に行けば今でもはかせている家庭があるそうです。

また、人が大勢いる観光地のゴミ箱の影で、男の子が立ち小便をしたり、女の子がペロンとお尻を出して用を足す姿を何度か目撃しました。最近の日本ではあまり見ない光景ですが、中国では普通に許されているという印象を受けました。

個室になっていないニーハオトイレにしても、股割れズボンにしても、中国人が、”用を足す姿を隠す”という意識がもともと低い国民性であるとすれば、「トイレ改革しろ!」と政府に言われたところで「何で?何が悪いのか全然わからない」と感じて当然でしょう。

この「トイレ改革」が、中国国民の意識を変えるところから始める改革だとすれば、改革完了までにはかなりの時間がかかる気もしますが、中国は力のある国ですから、あと数年もすれば日本と同等のレベルまで追いつくのかもしれません。

そのうち中国人に、”日本のトイレは汚い!”なんて言われることがないように、公共のトイレの使い方には気を付けたいものです。

以上、はしたない話を最後までお読みいただきましてありがとうございました。

参考 今回の北京の旅については、高齢者の母と行く北京ツアー旅行 にまとめております。

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