中国 北京にある世界遺産、万里の長城の八達嶺(はったつれい)長城を訪れた感想

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「観る味る北京4日」ツアーに70代の母と二人で参加し、2日目に訪れた「万里の長城 八達嶺(ばんりのちょうじょう はったつれい)」について記事にします。

「女坂(おんなざか)」と呼ばれる、「北城」の4つ目の城楼(↑の写真では手間の3段目)まで登った話です。

朝8:30に北京駅近くのホテルを車で出発し、高速道路を使って万里の長城(八達嶺)に向かいました。

平日でしたが道路は大渋滞でのろのろ運転でした。途中、事故まで発生していてかなり時間が掛かりましたが、山間部に入ると、だんだん長城らしき遺跡が見えて来てきました。

私たちが向かったのは「八達嶺長城」と言って、最もポピュラーで観光地化されている万里の長城ですが、八達嶺へ行くまでの道中でも、何度か別の長城を望むことが出来ました。

「八達嶺長城」の近くには「慕田峪長城(ぼでんよくちょうじょう)」という長城もあって、八達嶺ほど混んでいないらしいですが、私たちはツアーですから選べません。

万里の長城で撮った1枚目の写真の時刻が11:53でしたから、北京市内から万里の長城までは3時間程かかったことになります。道路が空いていればもっと早く到着したのでしょうが、世界中から観光客が訪れる人気の観光地だけあって、道路の混雑がものすごかったです。

車で行くときは時間が読めませんから、余裕を持たれた方がいいと思います。

渋滞緩和のためか、八達嶺はマイカー規制されており、本来はかなり下の方の駐車場に停めて、バスで移動しなければならないそうですが、このツアーは、登城口付近にあるお店と提携しているため、特別にマイカーで上の方まであがることができてラクチンでした。

参考 今回の北京の旅については、高齢者の母と行く北京ツアー旅行 にまとめております。

万里の長城へ訪れる時の服装

私が万里の長城を訪れたのは6月の初旬で、この日の北京の気温は38度!天気は晴れ。

八達嶺長城は山にあるので、北京市街よりは涼しいと聞いていましたが、半袖で問題なく、上着は必要ありませんでした。荷物になるので、腰に巻けるようなカーディガンくらいでよいと思います。

北京は湿度が低いので、長城に登ってもあまり嫌な汗はかかず、気温の割には快適でした。

少し登るだけなら、下の方は勾配が緩やかなスロープ↓なので、サンダル履きの人もいらっしゃいました。

が、徐々にレンガの階段になって、上に行くほど階段の勾配が急になりますし、蹴上の高さもまちまちになるため危ないので、長城をガッツリと散策したいならスニーカーをオススメします。

万里の長城八達嶺3段目からの景色

↑が女坂の長城の4つ目の城楼から振り返って、今登ってきた道を映した写真です。スカートに日傘の強者BBAが写ってますが、私は怖くて、日傘など差して上り下りできませんでした。風で傘を持っていかれるので、真似しない方がいいと思います。こんな山で大ケガをしたら大変ですから!

万里の長城は途切れていた

万里の長城はお城ではなく、長い城壁(砦)のことで、一番長い時で20000里もあったという人類が作った最大の建築物であり、宇宙からも確認できるとかできないとか。(結局できないみたいです)

ちなみに1里の長さは、時代によって変動したらしいのですが、6000キロは越えていたようです。日本列島が約3000キロですから、日本列島を2本繋げた長さという事になります…ひゃ~やっぱりすごい!中国は!

今でも城壁が何千キロも連続しているのかと思っていたのですが、古いものなので途切れている箇所も多く、点在している感じのようです。

で、その中の1つが、この日登った八達嶺長城。その他にも各地にいろいろな長城があります。

険しい山奥にある長城は、大昔のまま、手付かずになっているところも多く、崩壊も進んでいるそうです。サイズが大きすぎて、修復もままならない感じなのでしょう。

「観光地化されていない、手付かずの長城(野長城)には行けないのですか?」とガイドさんに尋ねると、以前は登山や探検スタイルで訪れる人はいたようですが、日本人観光客が遭難・死亡したらしく、今では野長城は立ち入り禁止になっているそうです。

あらら、日本人のせいなのね

いざ!万里の長城へ

まずはここで写真を1枚。毛沢東の言葉で「不到長城非好漢」。

意味は、「万里の長城に至らなければ、立派な男にはなれない」ということで、中国の男は万里の長城に登ってこそ一人前らしいです。

不到長城非好漢 毛沢東の言葉

八達嶺長城 登城口への出入口↓。

ここからはガイドさんと別れて、1時間半くらいの自由行動となり、自分たちのペースで行きたいところまで登ります。

女坂の4つ目の城楼まで行けたら最高ですが、厳しい時は途中で断念してUターンすることもできます。

万里の長城八達嶺の登城口

少し上ると突き当りに看板が↓。右へ行くと北城(女坂)、左の南城が男坂。

女坂の方が緩やかだというので、北城に挑戦。

往復時間の目安は、女坂が40分、男坂が1時間半。

男坂と女坂の看板

↓の写真の手前の城楼が3段になっている一番高いところを目指し、そこでUターンしました。ここが”女坂の4つ目の城楼”になります。

万里の長城八達嶺

40代の私と70代の母は、ゆっくりと30分ほどかけて、4つ目の城楼まで登りました。往復の所要時間は50分ほど。結構きつかったです

混雑具合にもよりますが、若くて健康な人なら片道20分ぐらいで4つ目の城楼に行けると思います。

上り始めは坂も緩やかで、床面も石畳のようなスロープなので、結構、楽に登れます。

2つ目の城楼。(城台?烽火台?と呼ぶのかもしれません)

中はこんな感じ↓。屋根はなく、煉瓦で囲ってあるだけの空間です。狼煙(のろし)を上げたところでしょうか???

実際に万里の長城では、狼の糞を燃やした狼煙を、伝達手段に使っていたのだとか。

万里の長城八達嶺の1段目

3つ目と4つ目の城楼には屋根がありましたが、狭いスペースに人がわんさか休憩していて、撮影する度胸がありませんでした。入り口も狭いため、のんきに撮影していると迷惑がられます。

折り返し地点にした4つ目の城楼は、”し尿”の臭いがひどくて、とてもいられませんでした。

動物のものなのか、人間のものなのかは不明ですが、途中にトイレはありませんのでご注意ください!

だんだん坂道が急になって、スロープから階段に変わります。

万里の長城八達嶺2段目

4つ目の城楼に辿り着いた!!と思ったら、まだまだ先は続いていました↓。

この場所が一番高いところだと思っていましたが、更に上が有りました…一度急斜面の階段を下った後、再び上りになります。(この先の8つ目の城楼にロープウェイの山頂駅があるようです)

万里の長城

これは無理無理!と、私たちは予定通り4つ目の城楼でUターンしました。

それでも膝が笑ってしまい、この日の夜は、全身サロンパスだらけで眠りましたが、ここまで歩けただけでも、大変良い思い出になりました。一人前になったはず!

これより先の城楼に行くには、このツアーでは厳しいと思います。往復に1時間半かかる男坂も、足腰に自信がないなら選ばない方が良いかと。

どんどん先に行きたい人は、時間の制約のないフリープランで行かれるのが良いと思います。

また、八達嶺長城にはスライダー(滑道)やロープウェイもあるので、フリープランだとこういうのも取り混ぜられます。

女坂(北城)から望む男坂(南城)↓。

こんな山奥に、こんなバカでかいものを作ってしまう中国の皇帝の力は、ものすごいです!圧倒されます。

下りはあっという間で、ガイドさんと待ち合わせしていたカフェに向かい、ジャスミン茶で一服した後、万里の長城八達嶺を後にしました。

近くにケンタッキーフライドチキンがありましたよ。

これ↓で”ケンタッキー”と読むそうです。中国にはカタカナがないので、海外のものは漢字を当て字にするそうですが、誰が最初にこの当て字を考えるのでしょうか??そう考えるとカタカナって便利だな~と実感。

中国のケンタッキーフライドチキン

万里の長城八達嶺を訪れた感想

ガイドさんに「ロープウェイに乗りたい!」と言ってみましたが、ロープウェイに乗るまでが大行列なので…と言われ、乗れませんでした。

私たち1組だけの専属ガイドのような状態でも、ツアーのプランは容易に変えられないようです…(時間が余った時はどこに行ってもいいみたいですが)

私はガイドさんが勧める通りに、上りも下りも自分の足で登って降りてきましたが、ロープウェイを使うと、私が断念した女坂(北城)の4つ目の城楼のもう少し先にある、8つめの城楼に降りることができるようで、女坂を逆側から歩いて4つ目の城楼まで歩き、スライダーで降りてくるというプランも面白そうかもしれません。(スライダーで降りると、バス停や駅までは上り坂になるらしいです。)

ガイドブックの地図を見ると、4つ目の城楼付近に、スライダー(滑道)の乗場があるようでしたが、スライダーらしきものはなく、入り口もわかりませんでした。利用したい方は事前にしっかりと場所を確認していかれることをおすすめします。

八達嶺長城のスライダーは、ジェットコースターのような乗り物で何人かで同時に降りるようで、下りだけではなく、上りも可能のようです。

自由なプランで行ける方は、ロープウェイやスライダーも取り入れてみてください。

高速道路が渋滞し、登城の切符売り場も混雑しており、かなり待たされた…と感じてはいましたが、いろんな人がブログにアップしている万里の長城の写真は、もっと人がぎゅうぎゅうで混雑している様子を見かけるので、私たちはまだマシな方だったのだと思います。

6月上旬はまだひどい暑さではないし、霞みもマシになっているので、特に平日は狙い目ですよ!

という訳で、ロープウェイに乗れなかったのは心残りでしたが、自分の足でしっかりと万里の長城を感じることが出来たので、これはこれでヨシとしたいと思います。

万里の長城は、足腰が元気なうちに、一度は訪れるといいと思います。

以上、最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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