子供のパスポートのローマ字表記を非ヘボン式にした話

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『幸樹(こうき)』という名前の息子のパスポートを作成する際に、旅券の申請窓口では、ヘボン式の「KOKI」、または「KOHKI」を勧められたのですが、結果的に非ヘボン式の「KOUKI」で作成した経緯を記事にしました。

また、非ヘボン式の「KOUKI」を選んだ場合、外国人がどう発音するかについても触れています。

子供の初パスポート作成時に「待った!」が掛かる

10月に控えた、家族4人での初の海外旅行である台湾旅行のために、パスポートの申請に行きました。

すると、下の息子の申請のところで、

ローマ字表記が非ヘボン式で書かれているため、ヘボン式に修正するように

と言われました。

うちの息子の名前は「幸樹(こうき)」なのですが、窓口の担当者が勧めるがままにヘボン式で表記すると、「KOKI」となり、読みが「こき」になってしまいます。

『うちの息子は、「こき」ではなく「こうき」なので「KOUKI」ではいけませんか?』

と聞いてみると、

『「KOUKI」は一般的ではないので、それでなら、「こーき」の伸ばす長音部分に「H」を入れて、「KOHKI」という書き方もできますが?』

う~~~ん!

これが正しい一般的な表記であっても、何かが引っかかって素直に従う気になれず、しばらくの間、窓口でやり取りを交わしながら考えました。

『たとえ一般的ではなくても、「幸」の字の読みは「こう」なので、やっぱり「KOUKI」がいいです!!!』

と半ば意地になって主張したところ、担当者が裏へひっこみ、誰かと何やらひそひそと相談を始め、戻ってきたらこれまでと一転して、

『わかりました。それでは「KOUKI」の綴りで申請を進めさせていただきますが、今後はヘボン式に変更できませんが宜しいですか?』

と言われました。



一度、非ヘボン式を選択したら、二度と変更できないらしい

『宜しいですか?』

と、突然言われても、本当に宜しいのかどうかわからず、困ってしまいました。

さすがにちょっと不安になり、どんな問題点があるのか質問しましたら、

『お子さんはまだ小さいですが、将来、大人になっても、この綴りで通してもらうことになります』

と説明され、一度非ヘボン式にしてしまうと、二度とヘボン式には変更ができないというきまりになっているそうです。

私はそれを了承し、息子のパスポートを非ヘボン式で進めることにしました。

非ヘボン式でパスポートを作成した場合の問題点

「これでよかったのかな…」

不安な気持ちを抱えたまま自宅に帰り、早速ネットで非ヘボン式のローマ字でパスポートを作った場合の問題点を検索しました。

何より不安だったのが、私が非ヘボン式でパスポートを作ったことで、子供が将来、苦労することにならないかということでした。

「母ちゃんが訳もわからず非ヘボン式で作っちゃって、毎回大変なんだよ~

なんてことにならないかと、気が気ではありませんでした。

外務省のHPによれば

パスポートの氏名の表音が国際的に最も広く通用する英語を母国語とする人々が発音するときに最も日本語の発音に近い表記であるべきとの観点から、従来より ヘボン式を採用しています。

その一方で、近年、氏名、特に名について、国字の音訓及び慣用にとらわれない読み方の名や外来語又は外国風の名を子に付ける例 が多くなる等、旅券申請において表記の例外を希望する申請者が増えていることから、その氏名での生活実態がある場合には、非ヘボン式ローマ字表記であって も、その使用を認めることとしました

(ただし、パスポートを一度取得された後のローマ字氏名表記の変更については、日本及び渡航先における出入国管理上の 問題となり得る懸念があることや、国による旅券管理上の困難さ等から、特に必要と認める場合を除き認められませんのでご注意ください。)。

とあります。

昔はヘボン式以外は選択できなかった

ネットの情報によれば、確かに昔はヘボン式以外のつづりを使うことはできなかったようですが、現在はその氏名で生活実態があれば、非ヘボン式のローマ字綴りで旅券を作っても構わないようです。

「”幸”の漢字の読みは”KOU”です!」という私の主張が、『生活実態がある』ということになったのかどうかは疑問ですが、とにかく粘ったことでOKになりました。

昔に比べて、現在は非ヘボン式という例外も通りやすくなっているようですし、例外だからと言って、この先、手続き上で困るといったことはないようです。

問題があるとすれば、子供が将来、

「俺はKOKIの方が良かった!!」

と言っても、絶対に変えられないところですね

ただ、誰が何と言おうと、うちの息子の名前は「こうき」であり、「こき」でもなければ「こーき」でもないのですから。

正しいローマ字表記ではないにしろ、命名と同じで、親がこだわって決めたのだということで、納得してもらうしかありません。

外国人はどう発音する??

ただ、ちょっと気になったのが、外国人はこの「KOUKI」の発音をどのように発音するかというところです。

最近までアメリカで暮らしていた実弟に確認したところ、英語の場合、綴りと発音が一致していないことも多く「こうき」を普通に発音すると「こーき」だから、やはり「KOKI」と書くのが、一番日本語に近い感じで発音されるのだそうです。

これを「KOUKI」にすると、アメリカ人は「クウキ」とか「カウキ」と発音する可能性があるとのことでした。

英語の発音を重視するなら「KOKI」。

日本語(漢字)の綴りを重視するなら、「KOHKI」が一般的で、「KOUKI」はあまり使われないようです。

うちはもう後戻りできませんが、今後、パスポートを申請される方の参考になればと思い、記事にしてみました。

長音があるお名前を持つ人は、注意してくださいね。

非ヘボン式でパスポートを作成する場合の申請方法

ローマ字表記を、ヘボン式ではない綴りで旅券を作る場合、申請用紙の裏側に、もう1ヶ所ローマ字で氏名を書く欄があり、そちらにも「KOUKI」の綴りで記入させられました。

また、余分に印鑑を押させられましたので、パスポート申請の際は予め印鑑を持参するとスムーズでしょう。

それ以外は他の人と申請方法は変わらず、その後は発券までスムーズにいきました。

うちの場合は、下の子だけが発行までの期日が特別長くかかったということはありませんでしたが、旅券を申請する窓口によっては時間がかかったり、何か書類を書かされたりするかもしれませんし、非ヘボン式で申請する場合は、念のため少し余裕を持って申請されてはどうかと思います。

姓のヘボン式ローマ字について

知り合いの斉藤さんのお話ですが、家を新築して英語の表札を注文する際に、とても迷ったそうです。

「斉藤」もヘボン式だと「SAITO」となり、日本語の読みだと「サイト」になってしまいます。

その方のご主人が私と同じような考え方で、「俺はサイトじゃない、サイトウだ!」と、「SAITO」で制作することに抵抗を示し、長音の部分に「H」を使って、「SAITOH」と書くのも気に入らかったようで、迷った挙句、表札は「SAITOU」にしたそうです。

しかし、パスポートやクレジットカードは、ヘボン式の「SAITO」を使用しているのだとか。

小野さんや大野さんはもっと大変です。

ヘボン式だと、どちらも「ONO」になるので、これでは「大野」か「小野」かわかりませんね・・・

長音のHを入れると、大野さんは「OHNO」となり、一瞬見ただけでは何と書いていあるのか読めません…(読めないのは私だけ??)

ヘボン式と非ヘボン式…ややこしいですね。

ご参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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